フジのステージ、最高でした。セットリストはこのアルバムの曲中心だったようで、カズさんの優麗な立ち姿と演奏がアリアリと目に浮かびます。しかし、たった1週間前のことなのに遠い昔に見た素敵なステージ、そういう感覚に襲われ、それは恐らく彼らの音の持つ
ノスタルジアのためでしょう。
岡村詩野さんのライナーノートにブロンドと
ゲンスブールの関係について書かれてありましたが、つまりそういうことでしょう、僕がフレンチポップなり
シャンソンなり
ゲンスブールでもブリジットフォンテーヌなんかでもそうですが聴くときは大抵強烈な
ノスタルジアに襲われますが、これはフレンチの持つ魅力であり、フレンチを聴きたくないときの要因にもなりうるような強烈な音の民族性とでもいいましょうか。とライナーから得る情報から勝手に自分の直接得た印象のようにしてしまう、これは悪い癖ですが、聴けばなるほどと思う部分があったわけですね。ライヴの感想にもあるようですが、
マイブラのような柔らかなギターノイズに覆われたような印象もあるのですが、それだけで終わらないところがそこにあったのか、と、しかしその
ゲンスブール云云でもまだ収まりきらない感覚はあって、まだまだ聴き込んでいきたい一枚ですね。