CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

タイム・コントロール

タイム・コントロール

今日から31日までこのコーナーは2007年の10枚から惜しくも漏れた盤を聴いて紹介してみようかと思います。今日は念願の生も体験したひろみ嬢のバンド名義でのアルバムです。前作で固まったトリオにギターを加えてのカルテット。一応出自やブルーノートで演奏とかいう部分を見ればジャズの人ナンでしょうがここまで来るともうちょっと違うんでないか、というくらいプログレしていて痛快です。このプログレ具合は恐らくデビュー時から垣間見えていたのではないかと思いますが、ギターを編成に加えることでそれを一気に爆発させたような快作です。個人的にはその辺の雑食な彼女の感覚が好きで聴いているんですが、そのプログレというか鋭さを前面に押し出したことによって前作Spiralのようなドラマチックな展開が抑え目になってしまっているのはそこにも大いに魅力を感じていただけに少し残念、バンドとしてやることやアグレッシヴに行こうとする姿勢は大変評価したいところなのですが結果Spiralの完成度というか個人的な満足感を越えられなかった、その辺が10枚から漏れた理由の一つだと思います。バンドとして熟成していくことに期待したいです。気合入れる時はSpiralじゃなくて絶対こっちなんですけどね。