坪口昌恭率いるTZBの新譜です。うちにもちゃんと入荷してました。TZBといえば坪口さんと
菊地成孔のユニットという印象がありますが今作ではパーカッションに三沢泉、そしてサックスにヨスヴァニ・テリー、そしてエレクトロニクスにnumbを配してのアルバムです。ヨスヴァニ・テリーは
キューバン・ジャズの人らしいですがよく知りません。そもそもTZBにはその
アブストラクトな雰囲気が独特の閉塞感を演出しておいそれと気軽に聴けるもんじゃないなぁという印象がありまして。そこにnumbの神経質でトゲトゲしいエレクトロニクスが加わったらさらに閉塞感が増すんじゃないか、これ聴いたら窒息死すんじゃないかなぁとビクビクしながら聴きましたがそんなことはなかったです。繊細ではあるけれどノイ
ジーにはならずビートメイキングに徹している感がありました。全体的に僕の聴いたことのある『a8v』よりも開放感があり聴き易くなっているなぁと思いました。鍵盤は
フュージョンタッチのエロさ、でも必要以上の甘さを追及せずタイトにキメようとしているのかダサくならずにいます、そうこれはまさにエロカッコいいというやつ。