これしばらく微妙にプレミアついてたんですけど、昨年紙ジャケ再発されてますのでまたなくなる前に入手しといた方がいいですよ。
SPANK HAPPYは第二期以降はどうも好きになれないんだけど、第一期は大好き。別にこっちの方に耳馴染みがあってさー受け付けないんだよねーなんてことは年齢的に考えてもありえないです、こっちが後聴きですから。そういうこと関係なしに単なる好き嫌いです。第一期はご存知sax
菊地成孔とアレンジャーとしてJ-POP界で大活躍の鍵盤奏者
河野伸、そして今も歌っているっぽいヴォーカル原ミドリ。この3人のメンバーにまぁ名うてのプレイヤーがサポートするという感じです。
外山明、
今堀恒雄など、もっともっと色々なんですけど書き出すと面倒なので気になる人は自分で調べてください。第一期
SPANK HAPPYの凄いところはそちら方面のアーティストを揃えしかもスタジオ仕事に徹するのではなく思う存分プレイヤリティを発揮した上で極上のJ-POPとして成立させているところ、「POP」じゃなくてあくまで「J-POP」。原みどりのヴォーカルはたとえば90年代的な歌い方、例えば
Nokkoとか
広瀬香美とかの唱法と同系統だと思うんだけど、例えばそれらが古く感じるのはヒットしてその時代に根を下ろしてしまったということもあるし、あるいはしっかり聞いたことがないのでわからないがアレンジにも理由があるのかもしれない。その二人、そして原みどりの唱法、J-POPで今こういう歌い方する人ほとんどいないですよね。でもそういう時代的なフィルターを外して聴くと、今一般的に歌が上手いとされている人たち、誰とはいいませんがその人たちなんかと比べてこの原みどりさんの歌は圧倒的に上手いと思います。加えてこの凝りに凝ったアレンジの効果でこの
SPANK HAPPYというユニットを時代を超えたJ-POPとして僕の中で10年も経った後で位置づけられています。ところで、
ポリリズム、
Perfumeじゃないですよ、あれは途中
変拍子になるとこはあるけど
ポリリズムになることはないですよね、多分、しっかり聞いたわけではないのあるかもしれんけど。じゃー
ポリリズムて桃太郎のなんなのさ!
*1そのへんは調べてみてください、例えば日本でもろに
ポリリズムを取り入れているバンドといえば今だったら
VINCENT ATMICUSや
DCPRG、そして
Tipographica、つまりこの例にあげた集団に菊地さんがすべて絡んでいて、
ポリリズムはやっぱり大きなテーマなのかな、そして
SPANK HAPPYでも
ポリリズムが展開されている曲があるわけです。J-POPにおける
ポリリズム、今でいえばそりゃぁ
Perfumeなんでしょうし
Perfumeも僕は好きだけど、僕はやっぱ
SPANK HAPPYかなー、
Perfumeで
ポリリズムって何?と気になっちゃった人はまぁ聴いてみるといいかもね。