巡礼の大ヒット作。
町田康の「
けものがれ、俺らの猿と」が映画化
*1された際にエンディングテーマとして採用されてもいました。もう全体的に悲しい。
躁状態の曲も悲しい。
Asa-Changのへなちょこなトランペットが悲しい。ブッチャーズのカヴァーも雷雨に曝されて悲しい。
ピアニカ前田の音色も悲しい。でもやはりタイトルトラックが一番悲しくて、ドラマチックな四家卯大のストリングアレンジと
こだま和文、Yoshimi
*2、
フルカワミキ*3、
プンクボイ*4のカット&コラージュされたつぶやきの数々、そして虚しく木霊するタブラ、気味の悪いそれら全てがグルグルと渦巻いてとても悲しい、どれだけ悲しいか、この曲は心を持ってしまったロボットがスクラップにされる瞬間の歌なのだ
*5、ありがちなお涙頂戴ストーリーが誘うような同情や共感をなんとなく引き出しておきながら機械だからそれを徹底的に拒むというかそもそも相容れない、宙に放り出された僕たちの思いは何処へ行けばいいのか、徹底的に悲しいではないか。