大熊ワタルが
クラリネットを手にする前に参加していたバンドであるルナパーク・アンサンブルのメンバー
木村真哉のソロプロジェクト。オフノートから。輪郭のはっきりした歌い方、アレアのデメトリオ・
ストラトスのような、といっても声を楽器のように操っていた人間離れしたデメトリオの様々な唱法のことではなく、あくまで通常の歌部分での質感のことだが、それが木村さんの独特の詩世界をさらに独特なものに仕立て上げている。大熊さん人脈ということで想像できる音、ちんどんや東欧トラッド風味の曲もいくつかありますが、割と
ニューウェーヴなアレンジのものも多いように思います。その辺が当初求めているものと違ったせいか随分長いこと寝かせておいたのですが思うところあって何年ぶりかに聴いてみたところこれが実に面白い奇妙なポップソング集であったと。そのアレンジと歌い方とメロディの妙がやっと感じ取れるようになったのだろうか、これはもしや僕の
老いと関係あるのか…なんつって。大熊さんはもちろん
向島ゆり子など参加。
