懐かしいですね。このアルバムはM7までとそれ以降での音の方向がまったく違い随分聴後感の奇妙な作品です。なんとなくA面B面と考えるとしっくりくるのかも。VERVETSのバナナジャケのCDのライナーで
大鷹俊一がレコードで聴く際のひっくり返すタイミング、つまりHEROINに入る前にひっくり返すのだけど、ひっくり返してHEROINが始まる緊張感を味わう為にそこで少し間をおいてみるのもよいというようなことを書いていたのを読んで、CDでアルバムを作るのとレコードでアルバムを作るの、やはり感覚は大分違ってくるのだろうな、ということをそれで思い知ったのだけど、このアルバムにはそういうA面B面の感覚で作られたのでは、と思わせる節がある。まあでもこれはCDなんでその辺がこのアルバムの節操無い感じを演出しているのではないかな、好きなアルバムではあるんだけど、どうせならM7までの感じで1枚行ったものを聴いてみたかった気もする。それでもM8以降の音の方がそれ以降、乃至現在の
くるりの音に近い肌触りなので
くるり的にはそっちを選んだということならまぁこのアルバムの聴き方変わってきて面白いです。ところで僕はWESNがシングルの中でもかなり好きな方で、この寂莫感堪んないね。
ZAZEN BOYSの最新作の最後の曲SABAKUを聴いたときこの曲を思い出した。