バカラックのベスト。1200曲入っているというわけではなく1200円という意味です。
バカラックというと名前はよく聞くけどちゃんと「これが
バカラック」って意識して聴いたことがあるのは「小さな願い」くらいで、しかもその小さな願いもGROUND-ZERO→
Roland Kirk→
Aretha Franklinという寄り道っぷり。ちなみにGROUND〜は
Roland Kirkヴァージョンとわざわざ書いていてしかも
男たちの挽歌と合体しているんですが。カークとアレサ、どちらも初めて聴いたとき知っているメロディのはずなのに胸を撃たれました。このオリジナルつーんでしょうか、はインストで、主旋律はミュートトランペットで、アレンジも軽快なボッサ調。カーク、アレサどちらもエモーショナルの極みなだけに少し物足りない気もしたり、まあ自分の中での
バカラック像から大体の予想はついていたのでがっかりとかはしませんが。情感控え目な分リズムの複雑さが浮き上がってその辺が面白いです。この曲だけじゃなくて、全体的に軽快で洒脱なアレンジ、あとは多少のソウ
ルフレイバーやストリングのゴージャス感などと、それに乗るナイスグッドなメロディから受ける印象は
カーペンターズ〜Go!TEAMに通ずるハイスクールな甘酸っぱさ、たまりませんね。ちなみに意識して聴いたことはなくても聞いたことのあるメロディばかりかな、と思ったけど意外と初めて聴く曲も多かった。