最近では面白過ぎる
ワールドミュージックレーベル
Sublime Frequenciesで好事家から注目を浴びる
Alan Bishopの所属していたSUN CITY GIRLSの1990年前後にリリースされたシングルを集めた盤。SUN CITY GIRLSは
ボアダムズの文脈で名前を聞いたことがあったのでジャンクな音を想像していたが、ジャケットの雰囲気を見るとオドロオドロしいアラビックでノイ
ジーなロックなのかなとも思わされる。しかし実際はもっと乾いたテキサスあたりの荒野を連想させるロウファイなロック小品集といった趣。ロウファイといっても演奏が下手とかいうわけではなくとにかく音がザラついていてそこら中砂まみれになってしまいそうな音だ。栗原ミチオがソロアルバムの中で西部劇風のサ
サクレたインストを展開している曲があるがそれを思い出したりもする。
アリゾナのバンドと聴いてなるほど、と。僕は物を知らないから
アリゾナと聞いて砂漠しか思い浮かべられない。
Sublime〜のリリースには砂漠のブルースと呼ばれるようなものも含まれていてそう考えると確かにティナリウェンなどから繋げて聴いても違和感はない。
アリゾナにも砂漠のブルースはあったのだ。どちらも殊更低音は利いていないがギターとリズムの絡みあいから何とも言えないグルーヴが生まれていてクセになる。あらゆる砂漠にブルースが存在するとすれば
ゴビ砂漠のブルースとかもあったりして、そこにはティナリウェンやSCGの親戚のグルーヴがあるのかも知れない。
鳥取砂丘には…ないだろうな。