CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

SUKIYAKI TOKYO presents Amazigh Kateb

夕前外出。いきなり携帯を忘れたことに気付く。最近忘れ物多いなぁ。歩いていると間に合わないのでバスに乗る。渋谷、タワレコをブラブラし、引き返して代官山まで歩く。代官山のボンベイバザールでハンバーガーやカレーやルービーを嗜んでいると時間になったのでUNITへ。今日は待ちに待ったAmazigh Katebのライヴ。客層は見事にバラバラだが、アルジェリア人が結構いるみたい。Amazighはアルジェリアの、マグレブのスターなのだそう。アマジーグのバンドのDJが前座として先に登場しアフリカンなセットで会場をいい感じにあたためる。そしてバンド登場。僕が動画でよく見ていたのはDJとダルブッカとマンドリン、パーカッションというセットだったのだが、今回の来日ではDJ、ドラム、ベース、キーボードという編成。想像していたのと違うからか、これでどういう音楽をやるんだろう、と思った。Bonjour、コブシのガッツリ効いたアマジーグの歌声に、これだ、と心をロックされた。そしてDedicate to FUKUSHIMAとnuclearの終焉を宣言しライヴが始まる。ミクスチャーな音にレゲエの要素がかなり強い、これはGnawa Diffusionを思わせる音ではないか。以前Gnawa Diffusionの再結成の情報もあり、もしかしたらソロ1枚しか出していながアマジーグの心はGDの方向へ再び向かっているのかもしれない。後で知ったのだが、ドラムはGDのメンバーらしい。そのドラムが叩くドラムが面白く、グナワで使用するカルカベ、あの独特のリズムをハイハットで刻んでいる。一瞬カルカベを誰かが演奏しているのかとさえ思った。そんなこんなでアマジーグがゲンブリを弾き出すとレゲエベースだった音楽がコーラスの掛け合いなどとともに徐々にグナワになっていく。それはかなりエキサイティングな流れである。そして、バンドのメンバーが今まで演奏していた楽器からカルカベに持ち変える、キター!!!そして、そっくりの貝殻のチョーカーをつけていたという理由でスカウトされたグナウィfrom東京の日本人がステージにあげられカルカベ要員に。これも後から知ったのだがこの方KINGDOM☆AFROCKSの田中慶一さんだそうで、確かに街中で突然スカウトされたにしてはしっかり演奏できていたし何か関係者と挨拶してたみたいなので、合点がいった。というわけで、圧巻の、怒涛の、恍惚の、グナワタイムに突入。グナワはCDでしか聴いたことがなく、生で聴けたことがとても嬉しかった。天然のトランスとはよく言ったもんで、手拍子し踊りながらカルカベ、ゲンブリ、歌とコーラスの掛け合いをすべて聴き取ろうとすると絶妙なズレが浮遊感を引き起こし、自分の肉体がどんどんなくなっていくような感覚に襲われた。これは物凄い体験をしたのかもしれない。CDでももちろんぶっ飛ぶのだけれど、やはりこれは生で体感すべきだと思った。開演前から異様な盛り上がりを見せていたアルジェリア人たちの興奮は頂点に達したのか、ステージに上がり踊りだす始末。そして純度の高いグナワもさることながら、カルカベ隊が個々の楽器に徐々に戻っていく時の演奏のテンションとグナワとの融合具合のスリルといったらなかった。これこそ本当にアマジーグのライヴでなくては味わえない興奮ではないかと思う。そして再びバンドセットモードに戻り、少しゆったりした演奏などもあり心身を静める。そしてそのセットで終わるのかな、と思いきや最後にはまたもや狂乱のグナワタイム、そして先のバンドサウンドへの変身の興奮と2度のハイライトというお腹一杯で破裂寸前な内容。しかもアンコールもありました。後から知ったのですが(こればっかだな)GDの曲も演奏していた模様。GDとしてのライヴも是非見てみたい!という感じで終了。しばらくは頭ボーっとしてしまって呂律が回らなかったよ。帰り雨で深夜バス乗る羽目!