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久々の鼻水地獄。バイトンゴ。接客業は前と下を交互に見る、を繰り返す。下を見るたびサラサラの鼻水がポタリと垂れる、のを毎度毎度ハンカチで拭いていたのでは仕事にならぬのでマスクをして洟は垂れ流すことにした。鼻の下口の周り水浸しにて時折鼻を啜ると水泳中に息継ぎを失敗したように鼻の奥がツーンとするまでになる。薬を飲んでから出勤したのだがまったく効いてくれなかった。今夜は十五夜、雲ひとつない空に打ち上がったまん丸いお月さまが煌々と僕を見下ろす。退勤まじかに少し落ち着きをみせた鼻を炭酸で刺激すべく帰途中の自販機でドクターペッパーを買って飲み、その月を見上げながらトボトボと歩く。