CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

曽我辺恵一@らいぶはうすEKI for 下北沢音楽祭

朝、喧嘩してしまう。すぐ仲直りできて良かったし結果地固まったように思う。小豆と生クリームの入った杏のゼリーが美味しい。突然の出梅を告げられてもう猛暑である。蝉の声はしない。バスに揺られ成城のたまに行くハンバーガー屋さんでベーコンエッグのハンバーガーを、あの人はサンドウィッチを。ここのバーガーは少し高いものの味ボリュームともに相応という感じで好きなのだ。あの人のサンドウィッチちょっとした予感が的中し明らかに多い。一人で食べる量ではない。僕もちょっと食べても余るので包んでもらう。包んでもらう、という文化、好きだな。ちょっとこの暑さの中ダメになってしまわないか不安ではあるが。下北沢へ。去年も来た下北沢音楽祭での曽我辺さんのフリーライヴを見に。去年はビルの間の空き地だったが今はAOKIになっている。下北沢駅小田急が地下化しかつての改札はなくなってしまった。地上の駅舎も解体されつつあるがそのなくなった改札の跡をステージに利用している。こういう古い建物の跡をイベントに使うことにとても面白みを感じる。改札はもうないが電光掲示板と内装は残っていたりして、まさに解体されつつある、という意味でスペシャルなステージである。後にも先にもこのステージでライヴを見ることはないのだ。開演1時間前から整理券を配るということでピーコックで用を足したり涼んだりしてから列に並ぶ。かつて北口だった階段だ。何度も降りた階段。無事整理券をもらい時間までこの炎天下にいるのは危険と思い、カフェへ。以前も入った広めのカフェでパイナップルエールというフルーツフレーバーのビールで涼む。夏が始まったんだなぁと思う。時間になってEKIへ。QUEの店長と思しき男性の司会で曽我辺さん登場。扇風機こそあるものの蒸し風呂のような空間に客席もステージも汗だく。熱気に乗せられるように弦を二本切ってしまう程熱いパフォーマンスの曽我辺さんに煽られるように客席も熱くなる。テレフォンラヴや青春狂走曲のシンガロング、久し振りに大きな声で歌った気がする。途中迷子のお母さんを探したりする和む場面や夕立と雷の音、なんだか劇的で、本当に思い出深いステージである。感情の昂揚を抑えられない魔法のバスに乗って、ノーマイクのmellow mindで終演。北口に降りると雨は上がっていてあたりもさっきまでが嘘のように涼しくなっているので散歩する。さっき包んでもらったサンドウィッチを頬張るあの人と新装開店したユニオンを遠目に見、下北の知らなかった場所までぐるっと歩いて戻ってくる。何となく、何でか、自分の中での下北沢に一区切りついたような気がした。烏山でそれが正論のせいろ蕎麦を二枚、あの人はトマト蕎麦、と焼酎でいい気分になって帰る。今日はとてもいい日だった。