CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

オフ。朝、ダラダラ。お買いものして映画を見に行こうということだが、ちょっと出発が遅く買い物はできなかった。買い物はまぁもともと計画に入ってなかったのでよい。烏山から新宿へ。高島屋の上階、とてつもない吹き抜けのカフェでランチ、有楽町へ。スカラ座風立ちぬを見る。夏休みの日曜日、さすがに新宿などはどこも満席、多摩センターなら入れそうというあの人の意見を遮り、というのも僕はせっかくの日曜日休みで一緒に過ごすのに多摩センターじゃあの人にとっては非日常かもしれないが僕にはド日常になってしまう、もっとスペシャル感、夏休み感が欲しいということで探した結果有楽町の席を予約できたのだ。有楽町というとどうしても国際フォーラムの方を向いてしまうのは東京JAZZ開催が迫っているから、今年は行けるだろうか?Elephant9の出演をもう少し早く知っていればなぁ、とここでは関係のないことだが。そのフォーラムとは反対側、シャンテの向こうの宝塚劇場に隣接している、スカラ座みゆき座のスカラ座。外観はなかなか歴史を感じる建物だ。上映開始20分前くらいに着いたのだがさすがに完売していた。
この後ネタバレするかもなので注意。
風立ちぬ、ひと言で言えば、よかった。上映終了して明るくなった瞬間後方から女子の「よくわかんなかった」という声もあれば僕の隣の一世代上の女性は最後の方になるとずっとスンスンスンスン泣いていて。僕もそれをもらい泣きしてしまったのだけど。それは関係なくて。例えば当然数あるなかの一つ、しかも恐らくスタンダードではなかろうとはいえこの時代の就職というもの仕事というもの結婚というものがどういうものであったかという描写に注意がいく。あるいはもちろん当時の景観とか。コクリコ坂もストーリーなどともかくもそういうところに注目していいなあと見ていたし、ジブリのそういう部分の描写が僕は好きなのだろう。そもそも僕はストーリーとか心理描写とかシナリオ立てとかどうでも良かったりするのかもしれない。だから例えば洋物なのかどうかは見ていないのでわからないが同じ航空ものでも紅の豚にはあまり興味がわかないのはそのせいかな。紅の豚を見ていないし見ようという気も特に起きないというと罵倒されるのだが、そうですか、としか。今までは思春期の少女が主人公でないと見る気にならないというロリコン的趣味のせいなのかな、と思っていたがこれは楽しめたのしそういうわけだけでもなさそうじゃないですか。ジブリの歴代の作品すべてをみているわけではないのでその傾向分析が果たして正しいかどうかはわかりまへんが。あとは鑑賞後の余白が多い映画だなぁと感じて、それも良かったかもしれない。それはそれとして、主人公の眼鏡感と庵野秀明のしゃべり方が矢作兼に思えてしまい、映画に没入しつつも終始矢作の影が付いて回った。それが違和感とかではまったくなくて。後は有楽町まで来たのも良かったかもしれない。映画を見た後ブリティッシュなローズ&クラウンというバーでビールやハイボールを飲みハムなど食べて帰る。京王線、落雷で停電があったようだが遭遇せずに済んだ。