CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

東京JAZZ14th PLAZA STAGE@東京国際フォーラム

今日も祭り囃子が聞こえる。割と早い時間から神輿が出て賑わうのをベランダから見下ろすの、下北での好きな一場面。空模様は怪しく家を出たら雨が降りだした。有楽町を目指す。今年も東京JAZZにやってきた。去年も天気はいまいちだったが最終的には上がっていた気がする。今年は上がらなそうな雰囲気、寧ろ時間を追って激しくなりそうな雨に少し肌寒いと来たもんだ。それでも今回は目当てが少ないのでサクっと見てサクっと帰るということで妻も楽しんでいる。しかしながら雨で屋台が楽しめないのが残念なのとサブステージの水着で演奏している女の音がうるさくてかなわん。カートローゼンウィンケルの音がかき消されている。と思ったらカートはサウンドチェックだったようだ。ウロウロしているとハービーハンコックのサイン会に出くわし少し得した気分。ステージ後方のテーブルに陣取ってピザを食べながら敷地内に反響して少し靄がかかったようなカートの音だけを聴く。何だか楽しい。ちょっとオークラの夜を思い出した。そうしていると今回のお目当てアヴィシャイのステージが始まりそう。残念ながら整理券は配り終えてしまっているようだが恐らく雨が降っているので少し遠巻きに屋根の下で見る、という人が結構多い。待機していると何と時の人ナギラさんに声をかけられる。一度店で軽く挨拶しただけ(しかもJTNCの一番最初の刊行時とかだったと思う)なのに自分のことを認識していてくれたのが少し嬉しかった。少し話していると仕事で来ていた山崎さんがいたので挨拶。何だか浮ついた気持ちになる。アヴィシャイのライヴはというとこれが素晴らしかった。Avishai Cohen (Tp) Yoni Zelnik (B)Kendrick Scott(Dr)というトリオで、長短緩急自在、目まぐるしく展開する曲から音数の少ない緊張感溢れる曲に会場が息を飲んでいる音が聞こえるほど。演奏が終わればため息がこぼれる。こんなこと言ったら色んな意味で怒られそうだけれどマイルスのクールネスを継承しているのはこの人なんじゃなかろうか、と思うこと頻り、音がマイルスっぽいというわけじゃないのだけれど。レスターヤングの曲だと思うが緊張感を切り裂くアンコールもやたらカッコ良かった。また観たいなぁ。
というわけでまだまだ続く東京ジャズだけれど個人的には大満足なので会場を後に。妻も楽しんでくれたみたいで良かった。以前も入ったカフェなのかバーなのかレストランなのか、で夕食。謎の食材の入ったサラダやリゾットとコロナでまたプチ贅沢だ。外は土砂降り。雨で電車が止まったりして湘南新宿に乗り換えるアクシデントもありつつ何とか帰宅。楽しかった。