オオルタイチとの
夫婦茶碗「ウリチパン郡」が秀逸な
YTAMOのソロ。これ以外にもOKIMI RECORDからのCDRなどあるので初ソロというわけではない、というか元々ソロの人。
カルカヤマコトのアルバムなどにもクレジットされている鍵盤奏者でもあり、そして歌い手であり、かつどちらでもないような実につかみ所の無い女性である。わかっているのは女性ということだけか。
オオルタイチのソロの爆発的ユーモア溢れる強烈なダンスミュージックを求めてウリチパン郡を聴くと拍子抜けしてしまうのはおそらく
YTAMOのせいだろうが、しばらくするとウリチパン郡の方が聴く頻度が高くなっている。
YTAMOマジック?音楽に性別は関係ないと思いたい人もいるだろうがオレはそうは思わない。女性にしか出せない音というものが確かに存在してそれを今までで一番感じたのがこの
YTAMOというひとの音である。シャーマニックな母性から胡散臭さや押し付けがましさを取り除けたらどんなに気持ちいいだろうか、ということを
島唄系の歌手の歌を聴くたびに思っていた(それがいい時もあるにはあるのだが・・・)が、それを見事に体現して見せてくれたのが
YTAMOというわけで(あくまで私が勝手に思い込んでるだけだが)彼女は完全なる無国籍の普遍的母性を醸し出している。
V∞REDOMSにおいて
ATRの後釜にして
山本精一の新バンドPARAのメンバーでもある
千住宗臣もドラムで参加の他、ホアン海でも一緒のブラジル西川文章など、ホントこの辺面白いです。