CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

gold&green

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これが出た頃。つまり2000年。自分の中でかなりワクワクし、浮ついた気持ちになっていたのは、おそらくほぼ同時期に想い出波止場「VUOY」を聴き、さらにこのOOIOOの当時最新作を地元のCD屋で試聴したり、それまでヴィジュアルイメージのみだった、BOREDOMSという集団の音に触れ始めたのである。まず、ギャルバンということが信じられない。大体が女のやる音楽なんてたかが知れてると思い込んでいたから、でも実際はそんなことはどうでもよくて、それよりも日本人でこんな得体の知れない音楽をやっている人たちが存在することに、ただただワクワクしてしかたなかった。この日本人、というのは重要で、音楽に国境はないとはいえ国籍、あるいは民族性というものは確かに存在するのであって、このGold&Greenとその前のFeather FloatがOOIOOの代表作といっていい、それは日本人にしか出せない、しかも世界にアピールできる音という難儀なものの可能性を広げた作品であるはずで、他のアルバムも勿論傑作揃いではあるのだが、この二作は、特にGold&Greenはアートワークも抜きん出て素晴らしく、農耕民族の喜びに溢れた生命感を存分に味わえる作品となっている。日本人はやはり米を食べてきたんだ悪魔顔のライスよ、なんつて意味不明。