CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

梅津和時/トム・コラ=ライヴ『アバンダン』
梅津和時は知らない人はいないんじゃないかと思います。トム・コラはニューヨークで活躍していたチェリストでフレッド・フリスとのスケルトン・クルー*1での活動が一番有名なのでしょうか。篠田昌已、ルナパーク・アンサンブルとのコラボレーション「ピヂン・コンボ」でその存在を知ったのですけどそれ以来彼の音に魅了されているというわけです。例えば坂本弘道のやっているようなことの元祖がこの人、と考えることもできます。ということで僕は二人とも大好きなプレーヤーなんですけどその二人のニューヨークでのライヴ・デュオが記録された貴重な音源です。梅津さん自身ももう一度出したいと思っているほど素晴らしい音源です。本人が再発したがっているのでオークションに頼らなくてもいずれ新品を店頭で買える日がくるかも。聴く前に梅津さんはブルーデイホーンだし困っちゃクレヅマだし、トム・コラはレコメンだし、とある程度色々イメージしていた音があったんですが、実際このアバンダンでの記録はサックス×チェロの生音フリージャズガチ勝負という感じであまりエフェクトなど用いずにチェロという楽器のニュートラルでの可能性というものを感じさせるものです。またトム・コラの魅力に引き寄せられた感じがあります。

*1:後にジーナ・パーキンスも参加