あぶらだこのレコードは『翌日』以外はすべてタイトルが『
あぶらだこ』なので通称で区別をつけるようになっているのは有名な話でしょうか。ちなみにこれは通称釣り盤、4枚目のアルバムということになるのかな。ギターの和泉さん在籍時最後のアルバムです。
あぶらだこの凄いところは
サウンドの要であった和泉さんが抜けることによって音楽性がガラッと変わったのだが、確かに変わったのだが変わらずに残った部分、それはおそらく
ヒロトモさんが発しているものなのだろうが、そのアクが強すぎて結局は他でもない
あぶらだこの音であり続けているという部分。僕は
eastern youth主宰のコンピレーション『極東最前線』の「横隔膜節」でやられたクチなのだが、それからTVで見た月盤収録の「冬枯れ花火」のビデオクリップ、シェルターでのライヴ
*1、翌日、穴盤、
フジロック、月盤、ネストでのライヴ、釣り盤←現在位置、とジワジワと堪能している、未だ、最中であるが、あらゆる場所で指摘されていた和泉さん脱退→大國さん加入による
サウンドの一新は正直釣り盤を最初に聴いた時にはまったくといっていいほど何も感じなかった。よくよく聴くと確かに交代後はサイケよりの音だが釣り盤はパンクなノリがある、気がする、がその前に
あぶらだこであり、
あぶらだこ以外の何物でもないその強烈な個性はちょっとやそっとの
サウンドの変化を感じさせないものなのだ。
あぶらだこ、ジャンルは「
あぶらだこ」だろう。