CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

1.THE FLAMING LIPS/EMBRYONIC

エンブリオニック

エンブリオニック

2.遠藤賢司/君にふにゃふにゃ
君にふにゃふにゃ

君にふにゃふにゃ

3.ZOOBOMBS/Nightfriend of ZOOBOMBS
Nightfriend of ZOOBOMBS

Nightfriend of ZOOBOMBS

4.UA/ATTA
ATTA

ATTA

5.Lily Allen/It's Not Me,It's You
It's Not Me It's You

It's Not Me It's You

6.AKRON/FAMILY/SET'EM WILD,SET'EM FREE
Set Em Wild Set Em Free

Set Em Wild Set Em Free

7.PANICSMILE/A GIRL SUPERNOVA
ア・ガール・スーパーノヴァ

ア・ガール・スーパーノヴァ

8.TORTOISE/BEACONS OF ANCESTORSHIP
Beacons of Ancestorship

Beacons of Ancestorship

9.Andrew Bird/NOBLE BEAST
ノーブル・ビースト

ノーブル・ビースト

10.DIRTY PROJECTORS/BITTE ORCA
Bitte Orca (Ocrd)

Bitte Orca (Ocrd)

毎年買ってない買ってないと言っている新譜、今年は音楽以外での出費が嵩み新譜どころか全体のCDの購入量自体が少なかった。なので新譜を買う際には特に慎重になってそれだけに買った新譜はここに選ばれなかったものも含め差の付けにくい作業でした。そんな中で選ばれた10枚ですが、それなのにざっと見てなんとなく物足りなさみたいなものを感じるのはなんでなのでしょうか。マジ意味不明wwwちなみに今年で00年代というものが終わるわけですが、自分が初めてまるごと体感したディケイドというものの捉えづらさを今年のこの10枚のモヤモヤとした感じが物語っているようないないような、まぁある10年というものは終わって数年してこないと見えないものなのかもしれません。後半の記憶しかない90年代、音楽に関する記憶のない80年代、生まれていないそれ以前。そもそも音楽を語ろうとするには20代というのはあまりに若すぎるのかも。それでも同年代のライターなんかもいたりして。一方今年は自分勝手な感想すら放棄してみた僕ですがその影響も出てたりして。新譜なんてプロのライター以外は無理して聞くもんじゃねぇよなぁ。それでも最近は聴いた音楽に関してやっぱり何かしら言ってみたい書いてみたい欲ってのが少しですが出てきている気もします。文章は書かなくなれば書けなくなるし。来年はまたちょいちょい書いていこうかなぁと思っています。以前のように毎日というわけにはいきませんが。てなわけで今年のBEST10ですが、物足りなさというのはそんな何を言いたいのかよくわからない↑みたいなことで、物足りなさということではないのかも。1のリップスですが、何故これを1位にしたかというと少ないなりに色々聴いてみてどれ聴いてもあまりにうまくまとまりすぎで、完成度が高いのは悪くないむしろいいことなのだけどそれを聴いたときにどれもスリルがなさすぎるというか。このリップスのアルバムはアルバムとしての完成度やまとまりや楽曲の作り込みや音質などにおいて粗雑な部分が多く、過去作と比べてキャッチーな楽曲はほんの少しだし、意図的であるにしても、彼らのようなBIGなバンドがこういうアルバムをドーンと出してしまうことには感服せずにはいられない。人はこれをサイケと呼ぶが今サイケなんて言葉でこのアルバムを表現するのは失礼やろ、サイケってなんやねん、僕はこのアルバムはサイケなんかじゃなくて「どサイケ」だと思う。もっかい言っとくがサイケってなんやねん!ブルーチアー聴けよ!…合掌。ということでこれを1位にしないで僕は年を越せないのです。2はエンケン、タイトル曲や由利徹に捧げる曲に、かの名盤「満足できるかな」を思い起こさせられた。M5のような静かな曲にもM6やM10のような激しい曲にも相変わらず怒ってんなー戦ってるなーというワクワク感や楽しい曲悲しい曲なんでもかんでもエンケンエンケンの音楽は本当にいいなぁと思わせる非の打ちどころのない作品。タイトル曲はティンパンとの生ギター編とエンケンバンドとのエレキ編があるがその対比も聴きどころ。3はズボンズのキャリア初となるベスト盤。といっても全曲新録の彼ららしいベスト、ライヴの定番からライヴでは殆どやったことのない意外な選曲もあり新譜としても楽しめるアルバム。とはいえあまり新鮮さはないのでこの順位です。最近ライヴ見てはまったなんてキッズにはとりあえず十分すぎる入門盤なんじゃないでしょうか。4はUA。お馴染みのバックに加え近作ではYOSHIMIOも参加したりBORE〜OOIOOなトライバルなアレンジの曲もあり。その中で特にシングルで出ていた2008の美しさは息を飲む迫力を感じました。前作から引き続き「うた」への請求力が高くなっています。音の進化&深化と純度を高める「うた」がここへきてまだ共存しているという。素晴らしいです。5はリリー・アレン。単純に聴いた回数で言えば多分このアルバムが一番かも。かわいいし声もメロディもいいし、グレッグ・カースティンのアレンジもキラキラしていていい。動画で見たグラストのおっぱいに衝撃を受けFUJIでしっかり見に行ったがすっぽり包まれていたガッカリ感も思い出深いですwwFUJIのが可愛いかったけど。6はアクロンファミリー、冒頭のグナワなアフロビート曲で衝撃を受けたがその他のコーラスワークの冴えるフォーキーな曲やファジーなギターのサイケもありジャンルの垣根を平気で行き来する現在の感覚でのサイケバンドとしての存在感をこれでもかとアピールできているように思います。ライヴは肉感3割増しくらいで最高に楽しかったです。7はパニックスマイル現メンバーでのラストアルバム。一体誰が抜けて誰が残るのか誰が入るのか今後も目が離せませんが、ディスコグラフィの3/4をしめる現メンバーでの活動のラストがこのアルバムというのはとても感慨深いものがあります。前作もかなりのものでしたが今回は更にPOPに磨きがかかってその他の要素を考えるとその奇妙さは更に更に増しているわけで、つまりそれはパニスマ史上最もPOPで最も奇妙なアルバムということになり、吉田さんのフラットな歌唱とかここで見せた新境地なども、まさかこのアルバムで最後とは到底思えない充実っぷりに、いや最後ではないのだけど。やはり今のメンバーのバラバラさとそれが奇妙なバランス感覚で成り立っていた…何となく盟友ナンバーガールの解散を思い出してしまった。惜しい。実に惜しい。8はトータスの久しぶりのアルバム。1曲目からかなりエレクトリックなのでこれが本当にトータスか?と一瞬耳を疑ったけれども全編聴き通すとやはり紛れもないトータスサウンドで。しかしながらやはり結構な変貌を遂げたのは明らかで、微妙に時代に沿ったようなリズムや音色にそれでもこだわりも感じ、これはやはり貫禄だなぁと思うこと頻り。それにしてもM2のカッコよさは異常。インタビューではジェントル・ジャイアントのDVDをずっとみんなで見ていた時期もあるなんていうエピソードも飛び出す始末。ん〜やはりFUJIでのGONGとの被りは本当に痛かった…。9は来日が決まっているヴァイオリンと口笛の貴公子安藤鳥男マルチプレイヤーへの憧れってのがあり、そこにヴァイオリンと口笛が含まれているというのはこれはもう他人事では済まされない。僕もかつてはベースとヴァイオリンとホーミーとを操っていたことがあり、現在は口笛を美しく吹くことに躍起になっている。そんなわけで買ってみたのだけれど、これがそんなマルチ云々抜きに良い作品だった。FLEET FOXESの歌心とベルセバの詩情とBECKの野心と僕の憂鬱(なんじゃそりゃ)を見事に空に放ったような音楽です。10はDIRTY PROJECTORS。このアルバムは今年のどのBEST10にも食い込んでいそうな気がするんですが、僕んところでも。YouTubeで見たStillness Is the Moveという曲が頭から離れなくてCDを買ってしまった次第。なんとなく↑のAKRONと似たようなところを感じたのはそのキャッチされた要素以外でのサイケ感覚ということで、2009年のムードとしてはやはりAKRONとこのDIRTY PROJECTORだったように思います。そんなこんなで僕の興味はそろそろUSから離れつつあり南下し始めていますがまたすぐ引き返す可能性も十分あります。とりあえず今の気分です。なぜか買ってないファーリーズとヨラテンのアルバム、買っていたらどうなっていただろうか、というのがこのBEST10における一番気になるところです。結局BEST10なんて年末のお遊びなんだよ!以上。