Caetano Velosoはとにかく何か聴いてみたくて、というのも、ドン・マツオさん
*1がここ数年Caetanoへの傾倒を公言しているので。個人的に
サウダージというものがあまり得意ではないのだけど、それは恐らく植えつけられたイメージみたいなものが心を支配してそれにウンザリしているだけ、というのは実際に向こうの音楽を正面から聴いてわかったこと、そして、そのイメージ植え付け作業の際に刺激的なものをなるべく排除して
サウダージの商品化の工程での
純化、果たしてこれを
純化と言っていいものかどうかしらんが、とにかくそれらを一旦振り払った上で新たにこの素晴らしい地球の裏側の音楽に触れたいと切に願うからCaetanoの存在はデカい。このアルバムのM2「LIVROS」におけるフルートの切り込み、それは僕の中のその
サウダージへの嫌悪感をバッサリと切り落とすには鋭すぎる、つまり何がいいたいかというと鳥肌が立つほどカッコいいのだ!