これ、やっと手に入りました。まぁオークションには以前から出ることがあったんだけど中古に定価以上だすのはやっぱり抵抗があるからね、それがどんなに欲しいものであっても。そこにはいつか再発されるという展望も含めつつ。これはNOVO
TONOよりも後なのかな?僕が持ってるG-MODERN
*1にこのアルバム発売時の
PHEWのインタビューがあって、最近NOVO
TONOはメンバーが忙しくてやっていないとあったので。90年代中盤くらいでしょうか、
クリエイティヴマンディスクにおける
phew主宰のレーベルAlidaから。メンバーは
山本久土*2、西村雄介
*3、近藤達郎
*4、植村昌弘
*5。ゲストに
大友良英*6と長嶋寛幸
*7。註を見てもらえればわかるけどそれはもう気心知れたメンバーなのでしょう。メンバーが重なっているからか
*8かつてaunt sallyで一緒に活動していた
bikkeのlobejoyにも通じるようなポップな曲で始まるので、これは
PHEW版
lovejoy的アルバムなのかな、と思いましたがそうでもないです。音としてはNOVO
TONOと
MOSTの中間を行くような
アヴァンギャルドなパンクもあり、ファーストやour likenessのような
アヴァンギャルドなものもあり、VIEWやsongsのようなうたものありというどこをどう切っても
PHEW印の作品。といってもどのアルバムにも共通する何かがあってこれはこういう感じ、というのがアルバムごと明確にありつつも他の作品にもその要素は通じるという、この辺が
PHEWが
PHEWたるゆえんであり、
PHEWの音楽すべてに対する僕の信頼を確固たるものにさせてる
PHEWらしさというものなのでしょう。その中でこの作品は特にそのすべてに通じる要素がそれぞれはっきりしていてしかも邪魔せず同居してしかも見事に融和している。そんなわけだから、
PHEWを聴くならどれをはじめに、どんな順番で聴いてもいいけど、これは最後に聴いたら面白いんじゃないかな。ところで最近
PHEWさんなにしてんでしょうか、
MOSTがライブしてるって話もここしばらく聞かないし…。もうほぼ揃ったみたい
*9なのでそろそろ次の作品を…。なかなかその気配がないのでblind lightやダグマー・アンドルトヴァなどの音源も聴いてみるか。