CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

Real&True5周年記念「ミュージックfromノルウェー」shining公演@青山月見ル君想フ

夕方外出。すき家で遅めの昼食、郵便局で書留受取、渋谷へ。タワレコbounceを貰って青山まで歩く。宮益坂を上っていく、地図をしっかり見てきたはずだが実はあまり見ていなかったようだ、どこで曲がればいいのかがわからない。とりあえず曲がってみた交差点はどうやら全然手前だったようで関係ないところをグルグル回ってしまった。時間に余裕を持って来て良かった。なんとか開場時間に間に合う。月見ルは意外と初めて、何せ遠いもんで足がなかなか向かなかったが一度来てしまうとそこまで距離を感じなくなるからこれから頻繁に来るかもしれない。ステージやフロアの規模や空間構成としてはDoorsに近いだろうか。まずは前座のfresh!。前座があるなんて知らなかったというかfresh!というのがshiningのことを形容しているのだと思っていて*1、しかもステージにサックスが用意してあったのでまさか日本人が出てくると思わなかった。で、出てきた瞬間何だか見たことのある人…「何だよ前座あんのか、しかもmusic from the marsかよ…」と思ったらキヨオシさんいないし全然違う名前を言っていて、よーく見るとBPにfresh!と書いてあったのであーfresh!っつー名前なんかとようやくそこで合点が行った。しかしmftmじゃないとなるとあのギターの人も他人の空似だろうか。まあいいが。ちなみに登場SEは聖子ちゃんの「夏の扉」で客に手拍子求めたりしてなんちゅーイロモンバンドやと。で例の歌詞「フレッシュ!フレッシュ!フレ〜ッシュ!」であーなるほど。そして急に演奏が始まったんですが。これがね、それまでのイロモンイメージをグワっと振り払うようなカッコよさ。超プログレッシヴ。ドラム、ベース、ツインギターにサックスはテナーとソプラノを持ちかえてという5人編成なのですが、とにかく変拍子バッキバキ、ベースもバッキバキ、ギターは早弾きを両サイドから絡めて絡めてさらにそこにサックスが乗るという。いやーこんなカッコいいバンド知らなかったなんて俺もまだまだだー、しかしどっから拾って来たんじゃろうか。これはこんバンドはこれから来るぞー来ないとどうかしとる。てなくらいカッコよかった。初めてnhhmbase見たときの感覚を思い出した。音源を持ってきた、というんで演奏終了後トイレがてら購入…しようと思ったらなんだか物販コーナーでよく見る…スペカン片山さん!そして机にはfresh!のCDRとmftmのCD…あー何だそういうことか、と。やっぱりギターの人はmftmの人でした。ということでまあスゲーバンド発見したと思って喜んでいただけにちょっと肩透かしを喰らいましたが、カッコいいことに変わりはないので音源購入。これ家に帰ってから調べたらリズム隊はdownyKARENでもう片方のギターはSPARTA LOCALSの人らしいです。なんつーか。downyにしてもスパルタ〜にしてもmftmにしてもどれもピンと来なかったのでスルーしてしてきたバンドだけになんというか思わぬところから伏兵という感じ。よくよく客席を見渡せばAxSxEさんと柚木さんいるし。AxSxEさんshining好きそう。てなわけでいよいよメインのshining登場。ちなみに説明するとshiningとはjaga jazzistの主要メンバーだった*2管楽器奏者Jorgan Munkebyと鍵盤奏者Morten Qvenild、現在elephant9でも活躍するドラマーのTorstein Lofthus、ベーシストのAslak Hartberg の4人でノルウェーのジャズの名門レーベルJazzlandから音源をリリースしたりするジャズバンド*3だったそうですが、同じくノルウェー実験音楽のレーベルRune Grammofonに移籍した最新の2作ではメタル×プログレ×ジャズ×北欧なサイケその他という異形のロックバンドと化してしまいもう音源聴くだけでかなり圧倒されます。そんなshining、今は5人編成で、ギターが増えましたが。ちなみに今回の来日ではその5人+エンジニアという本気っぷり。これでこの日のこの東京1公演のみってんだから勿体ない。もっとね、聴かれるべきですよ。で、ライヴですが、のっけからどフリーなサックスを吹きまくるjorgan、そしてギターとベースはかなりドゥーーム。というこのバンドがジャズでありメタルであることを強調したうえでアルバム曲で畳みかける。ちなみにこのjorganの八面六臂ぶりが素晴らしく、テナーとEWIとギターをもう矢継ぎ早に持ちかえては吹き持ちかえては吹き持ちかえては弾きという感じ。EWIというとどうしてもT-SQυAREを思い出してしまうんだけど*4jorganの吹くEWIはあのダサさがまったくなくサックスとは別のウィンドシンセとしての特性をshiningの音に生かしていてカッコいい。サックスも腰のある音でしかもトリッキーなので説得力が違う。Mortenはローズとnordかなを操っていて、サックスとローズのユニゾンなんかもう最高にカッコいいです。この管と鍵盤がやはりこのバンドの音のキャラ立ちの重要な位置を占めているように思います。ただしどのプレイヤーもかなりのテクがあるので演奏の安定感もバッチリデース*5。ちなみに基本アルバム曲なんですが、なんと本編のラストは21世紀の精神異常者!しかも原曲に忠実ながら重さは数倍という!足元のセットリストには21stて書いてあった。アンコールやって終了。物凄く充実感を携えて帰りも渋谷まで歩きました。

*1:あとあと考えればそんなはずはないのだが

*2:stixのレコーディングまで参加、リリース前に脱退、この辺に関してはhttp://www.grinningtroll.comがとてもとても詳しいです、とてもとても参考になる

*3:この頃の音源は未聴、入手困難、今回の来日で持ってくるかなとちょっと期待していたんだけどありませんでした

*4:こないだのG2Gでもそうだったが

*5:リンリン