CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

1.羅針盤/むすび(8月15日)

むすび

むすび

今年十一月に解散した羅針盤のラスト作。最後のアルバムが『むすび』だなんて偶然にしては哀しすぎる。ところでオレはこのアルバムがどういうアルバムなのかまだ把握できていない。例えば羅針盤のアルバム、どのアルバムでもいい、聴かずに何曲口ずさめる?オレが好きなアルバムは『福音』と『ソングライン』。そして、この二枚は一曲目の持つ力が群を抜いている。「あたらしい人」と「がれきの空」。この二曲とあと3,4曲ならふとした瞬間に口ずさむ。でも、他の曲は?これが例えばゆらゆら帝国だったら、初めて聴いた次の日には全曲口ずさめる。羅針盤はやっぱりフックが少ない。目に見えてストレンジなことをやってないせいもあるんだろうけど、音像自体がそういう性格を持っているから仕方ないといえば仕方ない。とにかくぼんやりとした、霞がかったような印象でじわじわと時間をかけてリスナーに浸透していくタイプなのだ、羅針盤の音楽は。別に、いいんだ、覚えられる歌だけが素晴らしいわけじゃない。でも、なんとなく、なんとなくそのアルバムやそのアルバムに収められた曲の印象は、あくまでなんとなくなのだが、体と心に染み付く。でも、「むすび」の音楽が浸透して、なんとなく染み付く前に羅針盤は解散してしまった。「あぁ、羅針盤だ」と思ったことだけが今のところのこのアルバムに対するオレのレヴュー。個人的なことなのだが、ドラマーのチャイナさんが亡くなる一週間前に伯母が亡くなった。その葬儀の数日後に姉の結婚式があって、そのまた数日後にオレは学園祭でバナナマンのライブや渋さ知らズのライブや吉川ひなのトークショーを見たりして楽しい時間を過ごし、その後仲間と酒を飲んだりして更に楽しんだりしていた。そして、その次の日チャイナの訃報が飛び込んだ。何がなんだかよくわからなかった。とりあえず哀悼の意を日記に書き込んだけれど、それはあくまで自分の気持ちに整理をつけるためだった。整理なんてつかなかったけど。その一週間後ギューン・カセットという羅針盤のオリジナルメンバーである須原敬三の運営するレーベルの掲示板だけに山本精一の悲しすぎるコメント。その言葉があまりにも悲しすぎて、涙が溢れた。羅針盤はその瞬間に解散した。その解散に対してオレは何も言うことはできないし、どう受け止めればいいのかもわからない。何が起こったのかすらも、いまだによくわからないのだ。だってオレは一リスナーでしかないから。それ以上でも以下でもないから。私事にも他人事にもできない、この孤独な感覚は何度味わっても不可解で、不快だ。ただチャイナの交通事故死によって羅針盤が解散したという事実だけ残った、それだけ、と言えばいいのか?ちょっと、文章がいやな方に向いて行っているので、ここらで羅針盤の魅力について。『福音』のレヴューでは音像について書いた気がするから別のことを。羅針盤は詞がいい。難しい言葉なんて一つもない。それなのに自分の中の確かだった何かがずれはじめている。あれ?と一瞬思う。けど、あれ?の先に行こうとは思わせない。ほんの些細な言葉に対するほんの些細な疑問。次の瞬間には忘れてしまうような。誰もが知っている言葉に誰も知らなかった意味を添えられるような。そんな詞を山本精一羅針盤というバンドで幾つも紡ぎだしてきた。そういった意味で羅針盤の詞は簡単だが難しい。淡白だが感動的。ありふれているが誰も知らない。それらは羅針盤の詞以外のなにものでもない。3人体制になった羅針盤のインタビューの中でチャイナは確か「羅針盤は詞が重要」というようなことを言っていた気がする。チャイナ、吉田正幸に対する山本精一の信頼、山本精一の歌に対する二人の愛、もうこれ以上ないくらいに「いい」関係が出来上がっていたんだろう。そんなの聴けばわかる。信頼して、信頼して、詞が、歌が溢れ出て仕方なかったんだろう。そんで、まだまだどんどん出てきていたはずなんだとオレは思う。でも人の心は簡単に折れる。その人が背負ってきて、これから背負う死の重さなんか絶対想像できないし、したくもないけれど、その現実を知ってしまったらいやだって想像しようとしてしまうだろう。でもオレはできるだけそれを拒む。オレはこの「むすび」を6回聴いた。7回目を聴く気にはまだならない。


2.NATSUMEN/Endless Summer Records(3月3日)

Endless Summer Record

Endless Summer Record

夏は終わらない。いや、そんなことない。今は冬だ。明らかに寒いし。ナツメンのKILL yOUR WINTER epがリリースされたのが去年の12月(一般リリースは1月)でこのアルバムは3月。そして待望のセカンドアルバムが来年1月にリリースされる。このアルバムのレヴューは一度書いているのでそれも読んでもらいたいが、まぁ簡単に言うと「夏を思い出す」のアルバムなのである。それってつまりコンセプト・アルバムだから、ちょっと肩透かし喰らった人も多いのではないか、とも思う。でもこう考えれば大丈夫、KyWのEP、間にコンセプト挟んで、満を持してフルアルバムリリース。スパンが長すぎるんじゃないか?でもプログレは忍耐の音楽なんだよ。ってことでナツメンプログレだ。話が逸れたのでもう一度言うが、このアルバムは「夏を思い出す」のアルバムである。もちろん夏にもずっと聴いていたのだけど、しかし、このアルバムもEPもジャストで決まるのは実は冬〜春、寒い時だったりする。なぜそんなことを言うのかというと、オレがそのナツメンのEPを初めて聴いた時、とてつもなくキラキラした気分になったからだ。粉雪のような。街の押し付けがましいイルミネーションを許せるようになる12月15日頃のような。オレは興奮を携えてクリスマス・ツリーに合掌した。「サンキュー冬、But I have to kill my winter」と心の中でつぶやいた。このキラキラを俺はずっと忘れない、いや、夏には多分忘れる、でも来年の冬には多分思い出す。そして思い出した、キラキラキラキラっ!そんなこんなでおそらく来年もキラキラした気持ちでニューアルバムを聴くのだろう。それもやっぱり冬なのだ。確信犯なんじゃないか。NEVER WEAR OUT yOUR SUMMER!!!とか言ってるけど、それって夏に言っても説得力ないしねぇ。でも、音自体は夏に聴いてもしっくり来るんだよな。秋ももちろんしっくり来るし、一年が夏を中心に動いているということを言いたいんじゃないか?日本人にしかわからない感覚?あーそんなんとかもうどうでもいいわ、ただ来年のアルバムの発売日を待つのみ。そしてキラキラして、キラキラして、キラキラを持て余して、そしてキラキラで作ったマフラーに顔をうずめる事にしよう。そんで、寒ぃな〜早く夏になんないかな〜とか呟いてみよう。


3.The Mars Volta/Frances The Mute(2月7日)

フランシス・ザ・ミュート~スペシャル・エディション(初回限定生産盤)(DVD付)

フランシス・ザ・ミュート~スペシャル・エディション(初回限定生産盤)(DVD付)

今年オレが痙攣したライブは二つ。James Chance&The Contortions@UNITとThe Mars Voltaフジロックフェスティバルだ。ガクガクしまくった。特にマーズ・ヴォルタのライブは混沌度が極めて高かったが、それなのに、どの楽器もブイブイいわしてるもんだからじっとしてることはまず無理で、オレの体はその躍動的な混沌に対して痙攣することで付いていこうとしたのだった。ただし、それはライブの話。CDは別物。このアルバムを聴いても痙攣はしません。ライヴはサイケ&フリーな印象が強かったが、CDは完全プログレ仕様なのだ。例えばクリムゾンやイエスに匹敵するような。そんな純度の高いプログレにラテンの怨念的な部分だけをピックアップして振りかけたようなギトギトでドロドロなドラマ。ジョジョの奇妙な冒険という大人気漫画があるが、The Mars VoltaのFrances The Muteというアルバムはアレに近い。特に最近読んだストーン・オーシャンという割と新しいシリーズの最後のスピード感といったら、まさにこのアルバムのクライマックスの与える感覚そのものではないか。余韻の残酷さまで一緒だ。ヴィジュアルの濃度も相当シンクロしていると思う。ジョジョの登場人物は顔や風体が濃すぎる。そしてオマーもセドリックもヴィジュアルが濃すぎる。彼らがこの漫画の中にいてもまったく違和感がない。というわけでストーン・オーシャンと合わせて激推薦したいアルバムである。


4.ラブジョイ/かけがえのないひととき(4月8日)

かけがえのないひととき

かけがえのないひととき

誰になんと言われようとオレはラブジョイを支持する、まだ何を言われたわけでもないけど、ここでこう書くことによって誰か聴いてくれる人がいればとてもいいと思う。多分bikkeソウルセットの人とは別の人。アーント・サリーのギターだった人です。)の歌を聴いたことがない人でも、必要としている人はたくさんいるはず。これを読んでいる人に約束して欲しいのは、もし何かのきっかけでラブジョイを聴くようなことがあって、もしそれが耳にあわなかったとき、そのことをオレに知らせるようなことはしないで欲しい。他の音楽はともかく、ラブジョイに対する批判は一切受け付けたくない。わがまま以外のなにものでもないけど、そういう音楽の一つや二つあってもいいだろ。ラブジョイのうたには生活がある。日常がある。人生がある。人間がいて、愛がある。その情景がありありと思い浮かぶ。9年ぶりのセカンド・アルバム。ファースト・アルバムがとても好きで、それだけで充分だったから別に待ってなんていなかったけど、出るとやっぱり嬉しいのは生活の充実を求めることと同じだ。六本木ヒルズに住む為に躍起になっている人にはこの感覚はわからないだろうが、それはそれで贅沢なんだよ。で、新作を聴いてみて、やっぱラブジョイ変わらんわ、と思った。本当に9年ぶりなんだろうか。あ、でもちょっと変わった点といえば、bikkeは9年の間にタイにでも行ったりしたのだろうか、視点が若干世界に向いている。それでもやっぱりそこでうたわれているのは生活であり、日常であり、人生であり、人間がいて、愛がある。ということだ。変わらないことの贅沢さ、だ。生きていりゃぁ、そら腹減る。で、オレは一日の内で食事の時間が大好きだ。だからといってグルメ嗜好とかは全く無い、家で食べるごはんが一番だと思っている。夕飯を終えて、しばらくたって「あ、もうごはん食べたんだっけ」と思って凄くがっかりして、もうすることないからってとっとと寝ちゃう、なんてことがよくある。生活って楽しい。衣食住が基本って、衣食住に音楽あったら他になんもいらんやろー、なんて思う今日この頃。それだけで、この上ない贅沢だ。あ、でもいくらかの音楽はあったほうがいいかな。とにかく、ラブジョイの音楽からは人間の匂いがする。聴いたことないけど矢野顕子の『ごはんができたよ』というアルバムにも人間の匂いがする。タイトルだけ見て、聴く前からあたたかい。ラブジョイの歌も、あたたかい。


5.MACHINE AND THE SYNERGETIC NUTS/LEAP SECOND NEUTRAL(2月9日)

LEAP SECOND NEUTRAL

LEAP SECOND NEUTRAL

スピード、インテリジェンス、ダンス、アンビエンス、ミニマリズム、テクニカリティ、その他。全ての洗練された(という印象を与えるであろう)音楽の要素が集結するとMSNが出来上がる。わけない。というのも、それらの要素によって構成されているのは明らかなのだが、どうもそう纏めてしまうにはどことなくダーティなのだ。どこがと訊かれると難しい、音は極めてクリアでフュージョン的である。フュージョンがどういう音楽なのか、食わず嫌いでいまいちよくわからないし、そんなヤツがこう言うのもナンだが、フュージョンとは電気的なジャズ、適度なテクニック、クリアな音像、余裕のあるスピード感、シティな昼下がり、洒脱なナイト、モダン・ライフ、アーバン・ナイト、といった感じ。これがオレのフュージョンへのイメージなのだが、これらの要素がMSNにはピッタリ当て嵌まる。だからといってフュージョンそのものではないのは明らかで、何かがずれている気がするのだ。例えば、電気的なジャズ、テクニック、という点に関しては特に疑うところはないのだが、他の要素がどうも怪しい。一見クリアな音像は実は巧妙にノイズが混入され、スピード感に余裕はあるがどことなく急かすよう、シティな昼下がりにはシリアル・キラー、洒脱なナイトに飛び降り自殺、モダン・コウサク、松尾アーバン・ナイトといった感じですべてわかった上でわざとやっているような頭のいい悪戯というか犯罪というかそういう匂いがプンプンする。パンクがならず者の犯罪ならば、MSNの音楽はインテリによる完全犯罪に違いない。


6.一十三十一/Synchronized Singing(5月11日)

Synchronized Singing

Synchronized Singing

R&Bというものには大別して二種ある。現代的なものと原始的なものといってしまえばわかりやすい、例えばアッシャーは現代的、オーティス・レディングは原始的ということ。いつからその違いが現れたのかはよくわからないけど、一十三十一の歌唱は明らかに現代的な方のR&B感覚を携えている。とても艶っぽく、フレッシュで、キュート。しかし一筋縄でいかないのは共演陣を見てもわかる通り、Bの臭いがしない。実に健康的クラブサウンド。ラスト曲GROUPとのコラボレーションによるスマパンのカヴァーはGROUPの緩い昂揚感とトイさんの声質の相性が非常によく、これはぜひ一枚アルバム作るべき、って別のBEST10でも書いたわ。


7.MONG HANG/DEBAKATA(9月7日)

DEBAKATA

DEBAKATA

MONG HANG、謎だらけの集団。白かオレンジの装束に身を包み、何語かわからない歌を歌う酋長を中心に構成されている。謎だ。本当に謎なのはBAという名前の酋長だけなのだが。その他は割と素性が割れている。例えばバンドの中心人物でほとんどの作曲を担当するケイタイモ・ウジャ・ビン・ビンはBEAT CRUSADERSのキーボーディストのケイタイモだし、キーボードやフルート、パーカッションなどを担当するマルチプレイヤーのチョーカンはパニックスマイルのドラマー石橋英子嬢だ。その他もみんな割と素性が割れている。ただしBAに関しては結構調べたがなかなか正体を現さない。ライブのMC時には通訳がいる始末だし・・・。しかし、そんなふざけ過ぎのヴィジュアルやキャラ設定もさることながら、その音楽も結構なおふざけ具合だ。とにかく変態的なフレーズを次々と繰り出す。その爆発力がとてもカッコよく気持ちよくそして面白い。程よくファンク、程よくプログレ、程よくトライバル、程よくエキゾ、程よくブルージー、で、ヴォーカルは何語かよーわからん。とにかくクエスチョンマークと笑いを音楽に求め、さらに音楽のクオリティの高さも同時に求めてしまうような人は一度聴いてみるといい、というかライブに足を運ぶといい。結構な衝撃が待ち受けていると思う。

8.THE HOWLING HEX/ALL-NIGHT FOX(2月18日)

オールナイト・フォックス

オールナイト・フォックス

ロイヤル・トラックスのニールがとうとうバンドを始めたってことで、さらにライブを見たくなった。とにかくロケンロー。今ニール・ハガティ以上にロケンローな男は世界中どこ探してもいないぜ。最近DVD付きのCD『You Can’t Beat Tomorrow』が出たが、そのDVDが素敵。ニールの音源は買える時に買えるだけ買うべき。10年後泣いても知らんぞ。


9.ゆらゆら帝国/Sweet Spot(9月22日)

Sweet Spot

Sweet Spot

ゆらゆら帝国はもう過去を見ていない。完全に未来を見据えたサウンド。しかしどこか古臭いのがゆらゆら帝国の未来観とでも言いましょうか、昔のSF小説のようなテクノロジー発達以前の想像の産物。現実的未来なんてつまらん。飛躍的変化がを夢見るのが人間的。やっぱり時代錯誤の3人組にかわりはないが、凡百の回顧的視点とは一線を画していて、それだけでもすでに幻惑的だ。これ以上どこへ行こうというのだ。


10.PANICSMILE/EATS TOKYO ALIVE(6月9日)

EATS TOKYO ALIVE!PANICSMILE LIVE

EATS TOKYO ALIVE!PANICSMILE LIVE

ジャパニーズ・オルタナティヴ・ロックの未来はパニックスマイルに託されている。繰り返し言うが、記録シリーズなんか揃えてる暇があったらこのライブ盤を買いなさい。それであまったお金でライブに足を運びなさい

2007.12.6UP
開かれた日常」に投稿したもの。ついでに添え書きみたいのも載せてあったので転載。この年の他のBEST10や「一度書いたCD」が気になる殊勝な方は直接「開かれた日常」を参照のこと。

2005年のベスト10をいくつか作成するに当たって

去年もやったJ-POPベスト10は選出方式を少し変えて(去年は5位以内だったけどちゃんと書きたかったのでオリコン最高位10位以内に広げました。)今年もやってみました。
今年は去年の2割り増しくらい真面目に書いたので、2割り増しくらい楽しめるんじゃないかなぁと思いますが、楽しめなかったからといって、それはあなたの姿勢に問題があるのであって、オレのせいではないので責めないでください。だって一生懸命なんですよ。一生懸命の結果を責めるのは実によくないと思いませんか。そして、あらかじめ断っておくと10枚のうち買ったもの、買ってないけどちゃんと聴いたもの、微妙に聴いたもの、ちゃんと聴いてないけど選んじゃったものが混在しています。これはあくまでJ-POPに興味なさそうなオレが実は皆と同じものもちゃんと聴いているんだぜ、ということのアピール(それをすることに大した意味があるとは思えないが)に過ぎないので、というか自分が1年間で買ったCDの中にオリコン10位にランクインしたものが10枚無いから、そこらへんは許して欲しいのであります。だったら書くなと言うかもしれませんが、オレが周囲の人に「日記とかの駄文も読んで欲しいけど、たまには(この「開かれた日常」で書いているような)ちゃんとした文章も読んで欲しい」というようなことを言うと「(オレが)紹介するのは知らないCDばっかりで読んでもよくわかんないんだもん」というようなことを言われます。彼らの言いたいことはまぁわからんでもないのですが、オレはそこをちょっと頑張って読んでもらって興味を持ってもらえるような、新しい、素晴らしい音楽の世界に足を踏み入れるきっかけになるような文章を書きたいと日々思って書いているのでして、とか言っても届かない人には届かないからそれはもうどうしようもないし、それ以上の押し付けがましさも持ち合わせていないし。でも、たまにはレベルを下げ・・・じゃなくて、皆が普段テレビのスイッチを捻れば(今は捻るスイッチってないけど)聴けるようなものについて書いてみれば、また何かのきっかけになるのではないかという僅かな希望を胸にパソコンのキーボードをカタカタいわしてるわけであります。まぁ言ってしまえば「余計なおせっかい」が好きなんだから仕方ない。でも、みんなそうじゃないの?もっているものが自分より少ない人にはそれを分け与えたくなるのが良心というもので、逆に悪しき心として独り占めしたい音楽があるのも事実だし、そこらへんは「人間だもの」しかたない。分け与えることがおせっかいだと思ってしまうようなヤツは飢え死にするしかないんだし、まぁ他に持っているっていうんならそれはまぁおせっかいだったのかもしれんなぁ、すまないなぁと思うけれども、でも、もらえるもんはもらっておいた方がいいと思うよ、て何書いてるのかわからなくなってきた。まぁ、そんな感じでちゃんと聴いてないのは聴いてないなりの文章が出来上がりました。来年もこの企画があるならば、ちゃんと全部聴いてから書こうと思います。今年はこんな感じで。
で、去年は本気のランキングとJ-POPだけだったんだけど、今年はさらに今年リリースされたものじゃないけど良かったものを国内、国外でそれぞれ10枚選びました。年々CDを買う枚数が増えていっているので今年リリースのものだけでは一年が見えてこない感じがしてちょっと納得いかなかったので。困ったのが一度書いたCDについてもう一度書くというのは結構つらい作業だということ。なので文章の長短が出てしまっている部分がありますがそこらへんはそういう事情です。短いなぁと思ったらサイト内を探せば同じCDについて長く書いているものがあるかも。ちなみにJ-POP以外のランキングは選出に当たって→(http://blog.livedoor.jp/midnight69/archives/50255608.html)のサイトを参考にしました。一人称が「オレ」なのは来年ズボンズのリーダーであり我が心の兄であるドン・マツオのソロアルバム『オレハシナイヨ。』へのオマージュなので気にしないで下さい。