CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

ソウルフラワーユニオン/カンテディアスポラ

カンテ・ディアスポラ

カンテ・ディアスポラ

ソウルフラワーの最新作、まだ買ってないんよー、でも入荷してしまった、先越された気分だが我慢できずに聴いてしまった。ソウルフラワーの音ってのは例えばアイリッシュだとか沖縄だとかちんどんだとかジャズだとかブルースだとかロックンロールだとかフォークロアだとかそういったあらゆるものを取りこんだごった煮状態が特徴的な音、という風な印象を持っている人が多いだろう、それは多分間違ってない。ただ、それがある時期からどんどんどんどん煮詰められてしまったカレーのように全ての具が溶けてしまって至極ピュアな、上に並べたもののどれでもない音へとなっていったように思う。それを何と呼ぶかはそれぞれが勝手にすればいいが、これは僕はやっぱりロックとしかいいようがないなぁと思った。例えばストーンズがベガーズバンケットで出していた音はそれ色々な括り方ができるかもしれないがこれは紛れもなくロックとしかいいようのないものだなぁと初めて聴いた当時思ったものだが、それと同じ感覚、わっかるかなぁ、つまりソウルフラワーを取り上げるときのアイリッシュを取り入れているところがいいとかちんどんみたいのがとか言う常套句が使えない状態、あるいは必要としていない状態に今彼らの音はあるように思う。ロックてなんだよって問答はまぁいつだってされて明確な答えは出ないでしょう、ただ僕は個人的には普遍的だけどまったく退屈でなくポジティヴで熱量のある音、そういうものがロックだなぁと思う。今彼らの音はこれこれこういう感じという風ではなく、愛と喜びに溢れたロック、そうとしか表現しようがない。