CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

FUJIROCKFESTIVAL10 2日目

朝例によって暑さに耐えきれず起きる。諸々していると突然テントが覆い被さってきた…のではなく人が倒れこんできたようだ。吃驚したのも束の間、すぐにポールがあり得ない曲がり方をしているのに気づく。外に出ると倒れこんできた青年がとても悲しそうな顔で佇んでいる。取り敢えず僕はあくまで冷静にポールの状態を確認すると繋ぎ目(つっちーのテントがオシャカになったのもここだった、弱いんでしょう)がポッキリ折れている。あくまで冷静に折れてますね〜と言うが内心どーすんだこれおいと途方に暮れ始めている。青年はテントの予備があるのでそれを持ってきますというので他に方法もなさそうなのでそうしてもらうことに。しかしながらテントを立て直すのかとか色々考えているとウンザリしてしまう。待つこと数十分テントを携えて青年一行が戻ってきた。確認してみると持ってきたテントのポールの長さが同じなのでそれだけ交換するだけで済んだ。一安心。お隣さんなので向こうがバックれることもこちらが異常にキレることもなく、代替に関しても最小限の労力で済んだのは不幸中の幸いと言えるでしょう。しかしながら本当の不幸は実はここでのタイムロスによって後々大きく僕だけに降りかかるのです。取りあえず2日目の朝はもう恒例となった猿ヶ京温泉。いい感じで浸かり、朝亭とゆで卵と心太を堪能。しかしながらどう見積もっても小坂忠さんは愚か本日一番の目当てと言っても過言でないVATO NEGROには間に合わない模様。無理なもんは無理なので諦める。テントの件は円く収まった筈なのに俺だけ悲しい。あー…オマー…メタモかよ!からの逆転劇の顛末がこれかい…悲し過ぎる。そのまま会場入り。MORIARTYスタートだなーとオレンジを目指すがグリーンを抜けところ天国に至る道で聴こえてくる音は…うわーまだやってる!と走り出した俺、その瞬間に終わる演奏、サンキューて何だバカヤロウ、どんな罰ゲームだ。オマー会いたかったなオマー。悲しい気分でオレンジ。悲しみのビール。
MORIARTY(Orange Court)
前回の来日を見逃したのでちょうどよいMoriarty。いろいろなステージで演奏するみたいだけどタイミング的にここ以外は見れなさそう。ということで後方から見守る。しみる。スラップ・ハッピーみたい。ロボット欲しい!と言っている。単独のフライヤーを配っていてMがこれ行こうというので行くことにする。ちゃんと見たいと思ったのだ。
KITTY,DAISY & LEWIS
08朝霧でも見たので2度目。なのだが皆見てないという。俺の記憶にはしっかり残っているのだが…。特に新しい印象はないのだが、TSUにもCDが入って優先で流れたりしていたので知っている曲なんかやったりするのがこういうバンドだけに少し不思議な気持ちになった。相変わらずお姉ちゃんのドラムの叩きっぷりピアノ弾きっぷりがカッコよすぎる。
青柳拓次(木道亭)
KITTYを早めに切り上げ木道亭を目指す。Heavenとは目と鼻の先なのにBoard Walkが一通なのでAvalon、Whiteを通って木道亭を歩きなおさないといけない最高に面倒。Heavenから木道亭に行く道とかできないのかな…まぁ小さいステージなので逆に動線良くするとすぐ規制になってしまうのか。ハードル高し。てなわけで余裕を持って向かったはずが既に満員。立ち見で見る。青柳さんと太鼓に木津茂理さん。青柳さんはギターとBX-3を演奏。太鼓とBX-3の可愛い音と青柳さんの歌がそれぞれささやかに木道に溶け出してとてもいい気分になる。たであいを最近ようやっと聴いたのだけど和楽器の取り入れ方が非常に面白いかつ自然。
TROMBONE SHORTY & ORLEANS AVENUE
そのままHeavenへ。この流れは実にスムーズ。あちらを流せばこちらが澱む…ということで仕方がないのかもね。Trombone Shorty、とにかく今年は黒さに欠ける、ということでこれは外せなかった。Orleansというからにはバリバリのセカンドラインなのかと思いきや、そんなことはなく、ギターはギュンギュンだしマーヴィンゲイやらJBまで飛び出す始末、汎ブラックミュージックということで予想を遥かに超えて黒欲を満たしてくれた。Trombone Shortyといいながらトランペットも吹くし歌は上手いしダンスも上手いしエンタテイメント精神も実に豊富。サイコーでした。ニヤリ氏が来ているというのでところ天国まで会いに行く。途中また雨が降り出す。ザックをバックに立ち話。可哀そうなニヤリ氏は3日通し券を買ったのに結局今日だけしか来れなくなったようだ。ゴルフ焼けしていて完全なるオッサンだった。何故買ったばかりの日本酒に縮れ毛が?という神ハプニングは幻だった。
DEREK TRUCKS & SUSAN TEDESCHI BAND
ザック→ヴァンデソロ→MGMTという予定だったのだけど、Whiteの混雑と雨にウンザリしてしまいHeavenに避難。Derekも本当は少し見ようと思っていたのだけどタイムテーブル変更による時間短縮で見ないことになっていたのでこれもまあよいというかMGMTもガン混みらしく英断だったといっていい。会場に入ってから何も食べていないのでキーマカレーを食う。辛い。DEREKはブルージーかつサザンなギターを弾きまくりでかなり良い感じだったが更にSUSANの歌がとてもソウルフルでよかった。MGMT終わりの混雑に遭遇したくないのでアンコールは見ずに引き上げる。White通りがかりでチラっとステージを見たら証明がきれいだった。Mも聴きたかった曲をちょうどやっていたようでとても喜んでいた。ガラガラのGreen Stageではクリカンがインダストリアルなドローンに合わせて暗い街の映像を流すという異様な光景、これはこれで貴重なのかもしれない。てなわけで本日はこれにて終了。場外エリアでホンマくんと会いしばし立ち話して帰幕。