CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

オフ。洗濯してシーツも洗ったりして。今日が晴れて暖かい最後の日のようなことを天気予報が言うから出かけようかなという気持ちもありつつ。昼前から録音を2曲ほど。恐る恐るヴァイオリンを弾き始めていて、大っぴらに弾き殴るとバレて怒られそうだが増幅してレコーダーからヘッドフォンで鳴らすのは大丈夫なんじゃないかなぁなどと。たまには大きな音を出すこともしないと小さい音でしか演奏できなくなってしまいそうだが…。そんなこんなしてヘルプの要請が来たりなどしたのを申し訳ないが断る。よくよく考えると来週からシフトが変わるのなら今日が最後の火曜休みではないか?と。展覧会のサイトを逡巡するに今日行っておいた方がいいのが月曜休みのICCだろうと。いうことで日が傾くか、という時間に出かける。天気予報の言うことは話半分だ、と思うほどカラっと晴れた空の下冷たい風が突き刺さる。電車に乗り初台へ。大友良英の音楽と美術のあいだ展。オープンスペースは今日は時間が時間だし、とスルーしようと思ったが無響室の順番が存外早く回ってきそうなので折角だから1曲体験することに。待ち時間の間展示を2、3個。壁に掛けられた沢山のカセットテーププレイヤーそれぞれにコンタクトマイクを着けて再生時の機械自体の音のみを増幅してプレイヤーから鳴らすという作品がとても面白い。無響室は引き続き鈴木昭男×evalaで、前回来た時の2曲に更に2曲加えられていたのでその内のグラスハープの演奏を。相変わらず面白くグラスハープの音もお皿ガムランを思わせるようなユニークさがあったのだが、圧倒的な体験である丹後のフィールド録音の再構築の曲に比べると驚きは少なかった。もう1曲は摩擦音だなんだ、で今度来た時はこれを聴こう。そのまま大友さんの展示へ。実はオープンスペースに上る階段にすでに展示があるのだがそれは帰りに堪能しようとサラッと素通りしている。今回の展示はYCAMの委嘱作品の再展示というquartet。暗い空間の真ん中には3m四方のキューブがありそこに演奏家のシルエットがランダムに投影される。投影されたシルエットは実際に演奏をし、その音もその面から鳴る。その面に対する壁に演奏と同期するように抽象的な映像が映される。というもの。このランダムに投影される演奏は記録された即興演奏、即興演奏のピースが4面でランダムに表れては消え現れては消えすることによって様々なカルテットの演奏が永続的にそこに立ち現われているというもの。椅子でもあれば何時間でもいられそうなもの。夕食の準備の時間なども考慮し、いい頃に離脱したが、その次の部屋にある文章群を読むと展示の空間で思い巡らされた考えの断片が一つ一つ繋がるように感じた。文章はいいや…とスルーしてしまうのもいいかもしれないがこれに関してはしっかり読んで損はないと思う。入場料500円取られるがそのことに関しても考えさせられる。ちなみに会期中はもう1度このチケットで入れるのでできればもう一度行きたいと思う。来るとき素通りした今回が初出のguitar solosは階段の両脇にいくつも並べられたスピーカーからこれまたランダムに流れる大友さんのギターソロ。オペラシティの階段には石垣の中だろうか、スピーカーが埋設されてそこから森の音が聴こえる、という展示があるがそれと少し印象が重なる。それを受けての、あるいは何かインスピレーションがあっての階段での展示なのかな。そんなわけでササっと見てササッと帰るつもりだったのだが結構じっくりと鑑賞してしまった。異常な寒さの帰り道、パン屋でパンとシュトーレン、薬局でお菓子、オオゼキで食材を買い込んで帰ると19時前だから、急いで片づけと夕食の支度と諸々。久し振りに充実した一人の休日かな。