CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

Mono Fontana/Cribas

Cribas

Cribas

Juana MolinaやFernando Kabusacki周辺の鍵盤奏者のセカンドソロアルバムです。ROVOメンバーとのセッションが盛んなこの辺の方々、何枚か出ているセッション盤にも参加しているようですが、飛行機に乗れないだかなんだかでキネマ倶楽部でのROVOとのセッションには参加していません。このアルバムはほんの少々の電子音を除いてほぼ全編ピアノ、そしてケチャやホーミーなどの世界各地の音楽やフィールド録音のような音が浮かんでは消え浮かんでは消え。サントラのようにその浮かんでは消えの音に沿っているというわけでもなく、世界〜がサンプリングソースとして使われているわけでもない、とても不思議なアプローチです。ピアノも決して派手な演奏をするのではなく、流れるままに紡いでいくような、なのでキャッチーなメロディなんかももちろんありません。だから曲単位で聴くというようなものでもなく、アルバム1枚を聴き終えて言い表し難い大きな感情に包まれるという感覚。初めて聴いたときは地味なアルバムだと思いましたが何度か聴いて行くうちにその感情を捉え始めました。まだまだ良くなりそうです。