レイ・ハラカミの1枚目。前にも何か書いた気はしますが、ちゃんと聴くのは初めてかな。この時点でハラカミの瑞々しいうわものと繊細なドラム、あくまで音の手触りとしてのことですが、確立しているというのが驚異的。ハラカミは一体どの時点でハラカミになったのか、というほどハラカミの音は最初からハラカミでしかなく、今後もハラカミであり続けるということでしょうか。偉大なる
マンネリズム。ハラカミの音を聴いたときにハラカミ以外のアーティストを思い浮かべることは無いし、ハラカミを聴くときは曖昧な動機ではなくハラカミを聴こうとして聴く。ただし、この1枚目ではやはり少し物足りないのは今
*1と比べてちょっとリズムが普通だったり、あの独特の音の捻じ曲げが控えめだったり、妙に生々しいギターのカッティングが差し込まれていたり
*2、そういう意味でやはりハラカミはハラカミの中で進化を遂げてきたのだろうかということに思いが巡って面白い。やはりハラカミがハラカミになる前ってのは存在したのかに。