CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

5時半過ぎ起床。起きれた。支度して出かける。想像以上に晴れていて気持ちが高まる。ここ最近天気ばかりが気になっていて天気予報に一喜一憂していたわけだ。先週くらいにどうやら雨は降らなそうだ、という予報だったが週間天気だと晴れ時々曇りがズラっと並んでもう最高という感じの中、何故だか25日だけ曇り時々晴れなのだ。簡単には安心させてくれていなかった。昨日一昨日には更に雲行きは怪しく、俄雨などという言葉も飛び始めていよいよ我々の本領が発揮され始めたわけだけれど、明けてみれば雲一つない青空。幸先がよい。今日の結婚式、いいものになりそう。色々と用意した装飾類は昨日妻が会場まで搬入してくれたので最小限の荷物で出かける。成城まで小田急で、成城から丁寧すぎるタクシーは少し特別な日を演出するようだ。会場は砧公園、世田谷美術館に隣接したレストラン、le jardin。到着すると、プランナーはすでに準備をしている。控室に通され、まずは新婦の支度が始まる。僕は会場の装飾を始める。思ったよりも手こずるが何とか設置も完了。昨日妻が作ったオレンジの照照坊主も装飾に馴染んで全体がすでにそこにあったかのような調和を見せる。その後、自分も着換えなどに取り掛かるがすっと終わってしまい、少し手持無沙汰なので会場内を行ったり来たり。ド派手には絶対ならないが、妻がイメージを伝えてしっかり形にしてくれた装花、そして我々が手作りした装飾や小物類、そして会場のインテリアやテーブル、椅子、そして一番重要なスペースである庭から広がっていく景色、本当に申し分ない。サウンドチェックが始まり、僕が一番力を入れた選曲から数曲が流れ、空に放たれるとまだ誰も集まっていないのに楽しさはどんどん高まっていく。義母が来て、妻の支度が終わり、公園で二人だけの小恥ずかしい写真撮影やリハーサルが進む。公園の中だから、ジョガーたちが横切る。中には祝福してくれる人もいて、その日常との境目が曖昧なところに我々の思い抱いた式の理想的なあり方が表れる。そして、友人たちが続々集まる中親族紹介などを進め、いよいよ式次第。ここからはもう本当にあっという間だ。開放的な式場、とされた庭、には見慣れた友人たちが一堂に会する。それぞれが仲良くしてきた人たちだけれど自分たちの為にこう集まることはライヴの時だってここまでにはならなかったから余程特別な光景である。直前までまったく緊張していなかったが流石に少しの緊張感が湧いた。式次第を終え、妻が身を整えに一旦控室に入る。僕はそれぞれの受付を待つ人たちに声をかけたりして、それでも少しの落ち着かなさに1杯を求める。そして披露宴。ここからは本当にあっという間。催しらしきものは最初の挨拶、そしてプロフィール紹介ぐらい。後は来てくれた人たちと楽しい時を過ごすだけ。それだけでいいのだ。と思ってスピーチも余興もまったく頼まなかった。中弛みしたりしないかなと少しは気にしていたが何のことはない、みな思い思いに楽しみ、友人たちはふらっと外に出て煙草を吸うのにも楽し気な様子やチビ達がトカゲを追いかけたりしている様子、それが中からしっかり見えるのが嬉しい。そろそろ、と皆外へ。デザートビュッフェ。式が始まる頃には少し雲がかかってきてはいたのだがまだまだ快適なテラスで気分は更に開放的に。このデザートビュッフェもやってよかった。ケーキ入刀は自分的には流れで特に楔にもならなかったのだけれど見ている人は楽しんでくれただろうか?そんなこんなで本当にあっという間に、しかし濃密に、過ぎて終宴が近づくのを告げられる。再び、庭に出、両親に花束を渡す。父のきっちりと書き上げられた謝辞、そしてある程度のキーワードは用意してあったもののその場で考えた僕の閉宴の言葉を最後に大団円である。皆の笑顔が印象深かった。お見送りをし、それぞれ余韻を楽しんでもらいながら我々も帰り支度へ。正装が解かれ、少しふわっとした気分で会場を後にする。それぞれのところを回ろうと思ったがどうして動きがゆっくりになってしまう。ファミレスに居た高校時代からの友人たちと過ごし、その中から先に用賀の駅前に飲み屋を探してくれていた3人と合流。雨が降ってきている。よくここまでもってくれた、と思うか、でもやっぱり降ったか、と思うか。すべては結果オーライだ。束の間のひと時を終え、次は渋谷へ。もう帰らなければならないというホンマくんと合流してTSUTAYA連がいるカラオケへ。すでに盛り上がりは最高潮の中飛び込んで1時間ほどとにかく歌った。このノリはあの頃のままだ。そして皆を残して二人は恵比寿へ。義母が用意してくれていたホテルで今日一日を終える。特別な日がまだまだ続いている心地になれるのがとても嬉しい。ホテルの日本料理屋でサッパリと疲れを拭うように食事を済ませ、沈むように眠りに落ちる。