CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学

Ecology Of Everyday Life 毎日の環境学

前作“eclectic”を聴いた時も思ったのだが、音一つ一つの扱い方が凄く丁寧で感心する。前作でいえばトライアングルの音一つに身震いするという、今回は全篇インストなのでもう音の洗練され具合が度を越して、リズムは結構フィジカルなのだけどスピリチュアルになってしまってすらいる、何のことかよくわからない。そして、何かの影響というものを感じさせる音楽が多い中この作品は一体どこを拠り所としているのかまったくつかめないほど独自の音を鳴らしている。独自の音といっても奇を衒うわけではなく、どこにも寄り添わないというだけか、なんといえばいいのか、リズムがとにかく面白い。雑音が心に引っ掛かると常日頃から思っている、しかし、オザケンのこの音楽からは雑音は聴こえてこない。なのになぜここまで心に引っ掛かるのか、例えばこの音楽で寝ることができるし目覚めることもできる、それはどういうことなのか、リズムが面白いというだけに留まらないが何がそうさせるのかと考えれば考えるほど頭が混乱してくるのでやめて、とりあえず心地よいこの音に身を任せてしまうのがいいか。