CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

Ricard Villalobos/Fizheuer Zieheuer

FIZHEUER ZIEHEUER

FIZHEUER ZIEHEUER

bounceの情報によるとゆらゆら帝国の客入れ時にこれが流れているとか、悪趣味やな。FabricでVillalobosの変態性とクリックの気持ち良さを同時に味わって虜になったわけですが、これは正直サイコーとか両手を挙げて喜んでいいものか迷う。しかし気付けば今日一日これを繰り返し聴いているという、じわじわ毒に中ってしまったわけ。しかし、テクノの現場で37分もの曲を垂れ流しにすることなんてないだろうし、あるのかもしれないが、そんなことしたらフロアはドン引きなんじゃないでしょうか。だからこれCDで1曲ぶっ通しで聴くってのはどうなんだと思うけどどうしてか聴いてしまうから不思議。ぷっぷっぷっ、ぷっぷっぷっ、ぷっぷっぷっぷっぷっぷっぷっぷ、という三三七拍子の間抜けな管の刻みと唐突に挿入されるこれまた間抜けな管楽器の緩やかなファンファーレというのか、パっと聴き気持ちいいか悪いかでいえば気持ち悪いですよ。だから坂本さんのアンテナにも引っかかったのでしょうか、その三三七拍子が続く中、神経質だけど内気な4つ打ちが次第にズレながら微妙にリズムの表情を変化させたりする、盛り上がりは何度かあるその緩いファンファーレ?だけ。例えば坂本さんがこのジャンルにはまるとすればやはり踊れる踊れないフロア向き如何はまったく度外視、そういう変態的な音のことだけでしょう、なので彼らを結ぶポイントは両者のルーツとも言えるジャーマンサイケなんじゃないかと。だからCANとかNEUとかCLUSTER系列の音が気持ちいい僕がここに行きつくのも必然なのでしょうか。そう考えればそうなのかもしれないけれど、ただ、そのジャーマン云々よりもこの管の三三七拍子は宇波拓などがやってるHOSEをどうしても思い出してしまう。ちなみにミュージックマガジンの2006年の1位はこれで、2007年はCobblestone Jazz。選者の一人であるMOODMANの最近出たミックスCDもクリック?つまりこれが最先端なわけですな恐ろしい。ちなみに37分の曲の次にはもっと音数の少ない35分の曲が待ってます。ハハハ。