はい。これ最近よく聴いている盤です。
4ADのアーティストです。今いくつか知らんけど、
4ADの日本配給をしているベガーズのプロフにはなんと21歳とあります。恐ろしい才能です。まず歌声が良い、深くゆるやかにしっかりと歌いあげるこの感じは
Bjorkの最新作でデュエットを披露した
Antony and The JohnsonsのAntony Hegarty
*1と通じるものがある。体に心にじわじわと沁み込んでいくよう。そして
サウンド、これもまた素晴らしい。デビュー作はバルカンブラスの様な音作りをしたようだが、未聴、この2作目でもブラスを用いたアレンジを見せているがもっとヨーロッパでも西の方の匂いを感じる。映画的な音楽というのはよく用いられる表現だが、そんな常套句を敢えて避けたくない程の物語と映像が浮かんでくる。まず1曲目の汽笛と思しきSEの後のキーボードの一つ目の音の残響音がそこへ連れて行ってくれる。そしてアルバム1枚聴き終えた後に胸に残る暖かさと一抹の切なさ、これを求めて何度も聴いています。