CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

オフ。出かけてもよかったが家。練習していてふとヴィオラがあったのを思い出した。ある経緯でうちにあるのだけれどどの程度のものかもよくわからないが探して見つけ出した。弓の毛が何本も切れていてバラバラしていたが幸い弦は無事だったので調弦して(弓はいつも使っているもので)弾いてみた。その楽器のグレードなどどうとか関係なく弾き慣れた楽器よりも五度低いだけでこんなに体中に響き渡るものなのかと感嘆した。低音はいい。僕は高校入学と同時にベースを始めたわけだけれど、理由としてはコードを覚える必要がない(本当は覚えたほうがいいのかもしれないが譜読みができたのでひとまずは必要なかった)のと弦が4本なのでヴァイオリンを弾けたから慣れるのも早いだろうという。当然まったくの素人と比べたら上達もかなり早く先輩のバンドに誘われたりしてベーシストの自覚みたいなものが芽生えてしまっている。その後ギターの方が目立っていいなぁ、とか何で俺ベースにしたんだろう、というようなことを思ったことは一度もない。ギター弾いてみたいと思うことはあるけどあくまでギターも弾けたらいいな程度で。バンドを始めるまでは地元の弦楽合奏団でヴァイオリンを弾いていたのだけど僕はセカンドヴァイオリンになることが多くそこで副旋律の楽しみというものを覚えたこともベースに収まる後押しになったかもしれない。ただ合奏しているときに低音楽器、ヴィオラやチェロ、コントラバスへの興味は殆ど生じなかった。低音の目覚めはそういった成り行きでベースを弾き始めたところにあるのだろう。そして今ヴィオラを弾いたのだ。これまでもジョン・ケールヴィオラ(これはちょっと特殊だが…彼のヴィオラは駒の上部を平らにしてあるのですべての弦を同時に弾けるようにしてあり、それでああいう音が出る)や坂本弘道やトム・コラなどのチェロなどに触れ低音楽器を演奏することへの興味はかなり強くなっているが実際弾いてみることはこれほどまで驚きと喜びをもたらす。いつかチェロやコントラバスも弾いてみたい。ちなみにヴィオラはヴァイオリンより一回り大きいので重さもさることながらポジショニングに慣れるのが大変。そしてヴィオラを一通り弾いた後にまたヴァイオリンを弾いた時のフィット感といったらなかった、20年以上弾き続けているのだから当然か。