CLOSE TO THE STRAIGHT EDGE

formally known?? as ANGLER ON THE HILL

USHIKUDARA企画vol.2『トモダチ大作戦』@吉祥寺MANDA-LA2

オフ。昼飯には昨日の豚コマの残りとニラの残りで味噌マヨパスタを。昨日の日記にも書いたが出かけられない癖を何とかしたい。ということで今日は何としてもライヴに行こうと思っていた。ト調というライヴ情報サイトで、今日各所で行われているライヴの中から一番気分に合うものを、ということで当初はピットインでのサルガヴォを観に行こうと思っていたのだけど、よくよく見るとヴァイオリンの喜多さんの別のライヴがある。あれ?と思ってサルガヴォの箇所を見ると喜多さんがラインナップされていない。それでも楽しめそうではあるのだけど一ヴァイオリン弾きとしては喜多さんがいないとちょっと気が進まない。シカラムータも太田さんがいるといないとでは気持ちが違うのと同様で。まぁ他に無ければそれでもよかったのだけど曼荼羅2でプチだおんとGilgongoの2曼があるということで急遽そちらに行くことにした。ところで明日のシフトはどうだったかチェックし忘れていて、忙しい中電話をかけるのもメールするのも気が引けて店に行った方がいいのかなぁなどと思っているうちに日が暮れてしまうので意を決して(こういうところ図々しくなれないのは損な性格だなと思う)電話する。してしまえば途端に気が軽くなるからもう何だかこういうことで思い悩んで無駄な時間を過ごし、精神の摩耗を繰り返す人生なのかなと思う。そんなこんなで帰ってから食べる夕食の準備もしてから出かけるかと思っていたがそんな時間もなくてお米の予約だけセットして出かける。吉祥寺へ。曼荼羅2はいつ以来だろうか、そもそもそんなに来たことはないのだけれど。グループということもあってどうしてもSPCと位置から何から混同してしまうが線路を挟んで反対側なのである。せっかく吉祥寺なのでユニオンに行くのもありかと思ったがそんなこんなで開場時間に吉祥寺に着いてお金がないから下ろしたりしてたら時間もないのでそのまま曼荼羅2へ。開場時間過ぎてすぐだからか自分以外は誰もいない。しばらくして本当にぽつりぽつりと集まり始める。まあ平日のイベントだしな。というわけで今日は本年初のライヴ鑑賞に来たわけである。もうこういうイベントに当日ふらっと来るようなことしかしなくなっていくのかなあなんて思うがまああんまそういうこと考えても仕方ないよな。
プチだおん
中尾勘二と関島岳郎、とくると自動的にコンポステラ!と思ってしまうが、他には聴いてないのも含めるとPHOTONやジジキ、そしてストラーダなんかがあったりして、でも編成的にはこのトリオが一番近いのではないかな…。別にコンポステラに近ければいいとかそういうことではないのだけれど。ちなみに多田葉子さんはこまっちゃクレズマなど梅津和時周りの方という印象しかなかったが、小柄で可愛らしい女性で、その外見らしい音と芯の通った音が実に個性的な男性二人の音にマッチしていて、やはりコンポステラ感がとても出ているなと思った。中尾さんはドラムは叩かずにソプラノサックスとトロンボーン(最初クラリネットを吹いているような気もしたが気のせいだろうか)、関島さんはチューバとリコーダーとまぁいつもの感じです。多田さんはアルト、バスクラ、となるとあれやっぱ梅津さん、ではないけれど、それにメロディカに歌も一曲あったか。三者がリズムとメロディを代わる代わる担当していくような曲が多く、複雑かつ親しみやすい。こういうのがやっぱり好きだなあと聴きながらしみじみ思った。終盤数曲で植村昌弘がドラムでゲスト参加。植村さんというとラブジョイなんかもあるのだけどやはり複雑な譜割の曲を超絶テクで叩くという印象なわけだけどこのシンプルなトリオに入ればアンサンブルを壊すことなく埋もれることなくもともとカルテットであったような間合いでバシバシ叩いていくあたり流石だなあ。元々邦楽出身というのも頷けた。ソロ回しでもダダダダ!みたいなのではなく間を聴かせる妙のドラミングに惚れ惚れしてしまった。雪の日の散々なエピソードなどお話も面白い。
gilgongo
こちらも気になっていたトリオ。清水一登ナスノミツル、植村昌弘という三竦み。三人とも名うてのプレイヤーながら癖のある音楽性でもってきた方々なわけだけど、いざこの三人が一緒に演奏するとなるとまったくどういう音楽が飛び出すのか想像できない。というのもそれぞれ自身のユニットでの音楽性が個性的すぎることと三人ともポップスなユニットでもバリバリ演奏してきているわけであらゆる音楽に適応することもできるわけだから。で、実際演奏を聴いてみるとやっぱりわからんかった。最初は清水さんの曲、続いて植村さんの曲、そしてナスノさんの曲もあったりして。どれもこのトリオ性もそれぞれの作曲者性も出てはいるのだが、どれもつかもうとするとはぐらかされてしまうような捉えどころのない演奏。ナスノさんのミニマルな曲が一番袖の端っこを掴めたかなあくらいの。なので、最初から最後まで目が耳が離せないくらい面白かった。最後は2バンドでセッションだったのだが、これももともとこういうバンドがあるのかというくらいしっくり来る演奏。だいたいこういう最後の皆でセッションみたいのは蛇足なことが多く、7がっかりすることもよくあるのだけれど、このまったく違う音楽性の2バンドのセッションでこのまとまりよう、天晴としか言いようがない。
いい夜だった。プチだおんのCDを買って帰る。

オドラデクのルンバ

オドラデクのルンバ