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ロレッタセコハン/ポップ来るべきもの

ポップ来るべきもの

ポップ来るべきもの

ついにロレセコまで入荷するとは…。ロレッタセコハンは際物が多い福岡パニスマ界隈でもとびっきり偏屈なバンドで椎名林檎嬢との絡みでも知られる時津梨乃嬢の本業でもあります。先日脱退してしまったそうですが、これは脱退前のアルバムです。ロレセコの音楽はどんなんかというともともと編成がベースサックスドラムベースの3ピースでジャズといっていいものか迷うサウンド、所謂フェイクジャズの系統に収めて問題ないと思いますが、そのフェイクを演出する要素がチンドンであったりブルースだったりパンクだったりでこの辺が彼らの音が類稀なる変てこロレセコサウンドを確立させています。ちなみにベースが抜けて二人編成になってからのアルバムは初めて聴きます。僕が持ってる『ゴットハムの三りこう』やタダダー、ヘデイクサウンズなどのオムニバス参加音源ではそれぞれがそれぞれの楽器を演奏しアンサンブるという演奏形態でいえばごくごくシンプルだったわけですが、それが二人になってベースの穴をそれぞれ補わなければいけないということなのか、キーボードやギターの音が入っています。あるいはベースの方がとっていたヴォーカルを二人で分担していたりもして*1、二人になって核の部分はタイトになった一方でそういった彩りが増えたことによってポップ度が増した、それが来る「べき」*2だったのかどうかはわかりません*3が来てしまったものは受け入れるしかないのでしょう。ちなみに一人になった今後どうなっていくのか、二人になってこのクオリティなのでネガティヴな印象はまったくないですね、ロレセコから目を離すな!

*1:時津さんのヴォーカルがいいんだこれ

*2:ちなみにタイトルは言うまでもないですがオーネット・コールマンのパロディです念のため

*3:俺らがやってるのはジャズじゃなくてポップミュージックなんだという宣言には聞こえますが