FINLAND FEST 2011@渋谷O-WEST
Ama。
- アーティスト: Telebossa
- 出版社/メーカー: Staubgold Germany
- 発売日: 2011/05/24
- メディア: CD
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- アーティスト: James Blake
- 出版社/メーカー: Republic
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Vartina
今日のライヴはそんなVartinaから。僕はもともと知らなかったのだけどフィンランド音楽としては実はかなりのベテランで結成28年だそう。もしかしたらVartina目当てのお客さんのが多いのかも?Vartinaは女性ヴォーカル3人のフロントに、バックはアコーディオン、ブズーキ、ドラム、ベースの編成。編成からもわかるように割とトラッド色が強いです。アコーディオンは電化してあるようで、マックブックとつないでるのかシンセとつないでるのか(シンセが置いてあったけど弾いていなかった)アコーディオン以外の音を出したりもしていました。女性ヴォーカル3人のハーモニーや掛け合いはブルガリアンヴォイスやケルティックコーラスにも通じるポリフォニックな響きがあり実に面白く、しかしそれでいてかなりアグレッシヴな歌唱でステージをあちらこちらと歩きまわったり、客席に合唱を求めたり、とエンターテイメント性もかなり強いです。バックの演奏も複雑な変拍子を多用したりとプログレっぽくなかなかにテクニシャン揃いで見どころが多く、ヴォーカルが捌けてインストの曲を披露という場面もありました。逆にバンドが穿けてアカペラを披露という場面も。ちなみにアカペラは洗濯の歌なのか客席から衣服を集め絞ったりしてました。Vartina、予想以上におもしろかったです。アンコールもありました。
Alamaailman Vasarat
続いてお目当てAlamaailman Vasarat。前回の来日を見逃したので次は是非と思っていたのだけどその「次」が意外と早く来て嬉しいです。編成はクラリネット&チューバックス(チューバとサックスの間の子という、バリトンの二回りくらい大きいサックスといった風)でシルクハットに髭もじゃでサーカス団の団長かという風貌のスタクラを中心に、フロントにもう一人長身で長髪のトロンボーン吹き、チェロ弾き2人が各サイドに、そして後方にドラマーと鍵盤奏者が配置されている。鍵盤奏者はシンセ2台?にピアニカ。というかなりユニークな編成なのだけど、もちろん音もユニーク。クレヅマー風の音をベースにしているのだけど、メタルだったりパンクだったりプログレだったりと、とにかく色々な音楽がごった煮になって唯一無二なAlamaailmanワールドとしか言いようのないステージを展開する。スタクラは基本はクラリネットで低音を出したいときに大きすぎて持てないのか固定してあるチューバックスを吹く。トロンボーンの男はとにかく軽快に踊りながらスタクラと2人やりあったりステージを動き回ったりする。そのトロンボーンの彼がとにかくでかいのでスタクラの風貌と相まってフロントのインパクトはかなりのものだった。そしてalamaailmanの音の要ともチェロ二人の音がとにかく凄い。もちろんいわゆるチェロとしての演奏もするのだけど、たとえばピチカートでベースの役割を担ったり、テルミンを演奏してみたり、それよりなにより二人がガシガシとボウイングした時のノイジーな音は重くインダストリアルなメタルのギターのカッティングそのもの、あるいはそれ以上か。そんなメタルからクレヅマまであれやこれやと展開する雑多な音楽性と見た目や動きのインパクトに終始飽きることなく最後まで目が釘付け&顔ニヤケっぱなしだった。アンコールは2曲。もっと見てたかったな。
ということで今日は他にも魅力的なライヴがたくさんあったのだけど僕はこれを選んで正解だったかと思います。